ビーマップ、Wi−Fi HaLowで約6km通信に成功、国内規制緩和を見据え先行検証

■信出力200mWで平均500kbpsを維持、音声品質「3相当」を確認

 ビーマップ<4316>(東証グロース)は11月25日、オーストラリア・シドニーにおいて次世代Wi−Fi規格「Wi−Fi HaLow(IEEE802.11ah)」の高出力モード(200mW)を用いた実証実験を実施し、約6km離れた拠点間で長距離音声通信に成功したと発表した。国内では送信出力が20mWに制限され、通信距離は約1kmとされているが、同実証では平均通信速度500kbpsを維持し、明瞭な音声品質を確認した。総務省が進める電波出力引き上げの技術検討を踏まえ、国内で想定される通信エリア拡大効果を先行して検証した形である。

 同社は国内市場の規制緩和を見据え、既に200mWの利用が可能なオーストラリアで実験を行った。実験はシドニー市内のホテル7階にアクセスポイントを設置し、対岸のワトソンズベイに端末を配置して実施したもので、Morse Micro社製SoC「MM8108」を搭載した評価キットと、セーバー株式会社が開発したWi−Fi HaLow最適化インカムアプリを使用した。音声品質の指標「MOS」では、通常の会話に支障がない水準である「3相当」を記録し、長距離通信の実用性が示された。

 同社は、今回の成果を基に2026年度に見込まれる国内での電波出力規制緩和に向け、産業用ネットワークや防災通信システムなどの開発を加速する方針である。代表取締役社長の杉野氏は、Wi−Fi HaLowが「地方での民間利用」「防災対策」「防衛領域」で有効性を発揮すると指摘した。特に電波空白地帯の解消、災害時通信基盤の確保、ドローン制御への応用可能性を挙げ、将来は500mWの高出力を用いたサイパン全島規模での実証にも意欲を示した。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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