東武鉄道、株主優待制度を拡充、400株区分新設と長期保有優遇を拡大

株主優待

■400~600株保有者に回数券式4枚を新設、600株以上の長期保有で2枚追加

 東武鉄道<9001>(東証プライム)は11月26日、株主優待制度の拡充を決定したと発表した。株式の中長期的な保有促進と株主還元の強化を目的とし、株主優待乗車証(回数券式)の発行基準を一部見直す。今回の変更は、株主が同社株式を長期的に保有するインセンティブを高め、優待制度の利便性を向上させる狙いがある。

 拡充内容は二点ある。第一に、回数券式株主優待区分の細分化として、400株以上600株未満の区分を新設し、従来2枚だった回数券式優待乗車証の発行を4枚に増やす。第二に、長期保有株主優待区分の拡大として、600株以上1,000株未満を3年以上継続保有する株主に対し、既存優待に加えて回数券式2枚を追加発行する。継続保有の判定は、2026年3月31日の基準日から過去3年間の株主名簿を遡って行い、株主番号が同一であることが条件となる。

 制度拡充の適用は、2026年3月31日現在の株主を対象とし、優待乗車証は同年6月に発送される予定である。区分新設と長期保有優待の拡大により、同社株式をより長期に保有する動機づけが強まり、株主層の安定化につながるとみられる。今回の見直しは首都圏の鉄道事業者としてのブランド価値を高め、株主還元策の一層の強化を図る取り組みといえる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  2. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  3. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  4. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…
  5. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  6. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る