FUJI、カインズ次世代型店舗で多機能搬送ロボット実証、1台多役で業務負荷軽減

■カゴ台車搬送・販促支援・清掃を統合し人手不足に対応

 FUJI<6134>(東証プライム)は12月15日、カインズの次世代型店舗「カインズ吉川美南店」で、多機能搬送ロボットの実証運用を開始したと発表した。カゴ台車搬送ロボットをベースに販促支援や清掃機能を追加した自社開発AMRを用い、12月11日の店舗開業日から24時間無人運転で稼働させている。

 実証の狙いは、1台で複数業務を担うロボット運用が、店舗業務の負担軽減や高効率稼働にどこまで寄与できるかを検証する点にある。人手不足が深刻化する小売現場では、複数台導入による管理負荷や単機能ロボットの低稼働が課題となっており、役割切替による高稼働運用の有効性を確認する。

 多機能搬送ロボットは最大500kgのカゴ台車を夜間無人搬送でき、ユニット交換により清掃や販促支援にも対応する。同社は今後、得られた運用データを基に他店舗や業態への適用性を検証し、小売業界各社との共創を通じて実用化を進める方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る