
■2026年1月から適用開始、軟骨修復の治療選択肢を拡充
ジャパン・ティッシュエンジニアリング<7774>(東証グロース)は12月29日10時15分、自家培養軟骨「ジャック」が2026年1月1日付で変形性膝関節症を対象に保険収載されると発表した。厚生労働省の通知を確認したもので、従来の外傷性軟骨欠損症や離断性骨軟骨炎に加え、変形性膝関節症への適応拡大が正式に認められた。
「ジャック」は患者自身の軟骨細胞を用いて軟骨を修復する日本初の再生医療等製品で、2012年に承認、2013年に保険収載された。2025年5月13日には変形性膝関節症を新たな適応症とする一部変更承認を取得しており、今回の保険収載により治療選択肢の拡充が期待される。同社は整形外科領域の事業拡大と患者の生活の質向上に継続して取り組むとしている。
■保険収載材料を好感しストップ高
株価は12月29日、前日比80円高の575円ストップ高まで買われた。前日終値495円から大幅高となり、朝方から買い気配が続いた。2026年1月から保険適用が開始されることで、適応患者層の拡大が見込まれ、中長期的な売上成長期待が高まった。出来高は11万株超と直近平均を上回り、短期資金の流入も目立つ。一方、会社予想PERは230倍超、実績ROEはマイナスと、業績面では依然として評価先行の側面が強い。信用倍率は約6.9倍と買い残も多く、今後は材料出尽くし後の値動きや業績への具体的な寄与が焦点となりそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)






















