【マーケットセンサー】金価格高騰で「適温銘柄」が熱い!年末相場の勝ち組はこれだ

■「掉尾の一振」狙いの大振りは回避、金価格上昇の好波及銘柄に物色の手が

 年末に向けて、金先物価格の上昇が株式市場に影響を与えると見られる。特に、リユース株や産金株、貴金属リサイクル株などの「適温銘柄」が注目される。これらの銘柄は、金価格の高騰と円安のダブル効果で、貴金属の商流拡大や採算改善が期待できるからだ。一方、大きなリスクを伴う「掉尾の一振」狙いの銘柄は、市場の不安定さから避けられる可能性が高い。

■「適温銘柄」とは・・・

 「適温銘柄」とは、熱すぎも冷たすぎもない「適温相場」に適した株式のこと。「適温相場」とは、インフレ鈍化で景気や企業業績が減速していくなかで失速はせず、緩やかに経済成長に転じ長期金利の低位安定が続く経済環境下でのいわば凪相場のこと。このような相場では、高金利下では金利がつかないことがマイナスとなって敬遠されてきた金や高配当株が比較優位性を高めると考えられる。

 また、金利低下で史上最高値を更新した金先物価格関連株も、地政学リスク懸念も重なって注目されるだろう。一方、ハイテク株などの成長株は、景気や業績の減速により伸び悩む可能性がある。したがって、「適温銘柄」は、金や高配当株、金先物価格関連株などの安定株といえる。これらの株は、年末・年始相場のテーマとなりそうだ。

■金価格の高騰と円安のダブル効果で、貴金属の商流拡大や採算改善が期待できる銘柄に注目

 まず、リユース株では、コメ兵ホールディングス<2780>(東証スタンダード)やトレジャー・ファクトリー<3093>(東証プライム)などの既存店舗の売上高が前月比でプラスとなっている。また、シュッピン<3179>(東証プライム)やマーケットエンタープライズ<3135>(東証プライム)、メルカリ<4385>(東証プライム)などのネット型リユース株も、貴金属やブランド品の買い取り・再販の需要が高まっている。これらの銘柄は、金価格の上昇により、買い取り価格の引き上げや在庫評価益の発生が見込まれる。

 次に、産金株では、中外鉱業<1491>(東証スタンダード)や住友金属鉱山<5713>(東証プライム)、DOWAホールディングス<5714>(東証プライム)などの国内外の金鉱山の開発・運営に関わる銘柄が物色される。これらの銘柄は、金価格の上昇により、採算性が改善されるとともに、円安により海外事業の収益が増加すると期待される。

 最後に、貴金属リサイクル株では、アサカ理研<5724>(東証スタンダード)やアサヒホールディングス<5857>(東証プライム)、松田産業<7456>(東証プライム)などの貴金属の回収・精製・販売に関わる銘柄が再評価される。これらの銘柄は、金価格の上昇により、販売価格の上昇や在庫評価益の発生が見込まれる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・Media-IR 株式投資情報編集部)

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