日立システムズ、生成AI需要に対応したコンテナ型データセンター3種を発売

■機密情報管理やAI活用など多様な用途に対応、自律ロボット「ugo」も標準搭載

 日立製作所<6501>(東証プライム)グループの日立システムズは5月8日、コンテナ型データセンターのラインアップをリニューアルし、3種の標準モデルの販売を開始したと発表。生成AIの活用やキャリア基地局の増設など市場の需要拡大に応えるもので、用途別に「高負荷サーバーモデル」「サーバールームモデル」「エッジコンピューティングモデル」を提供する。コンテナ型データセンターは、サーバーラックや冷却設備、電源設備などをワンパッケージで提供するため、従来のデータセンター構築と比較して短期間かつ低コストでの導入が可能だ。日立システムズは自社のIT知見と建築設備工事の実績を活かし、設計から工事までトータルで対応する。

 3種のモデルはそれぞれ特長的な機能を有する。生成AIなど高負荷サーバー向けモデルは、ダイレクトチップクーリングによる水冷設備を提供し、GPUサーバーの効率的な冷却を実現。専用環境向けサーバールームモデルは、研究機関や病院など秘匿性の高いデータを自社敷地内で管理したいニーズに対応する。キャリア基地局向けエッジコンピューティングモデルは、通信機器用直流電源装置を備える。また全モデルに自律走行と遠隔操作のハイブリッド型業務DXロボット「ugo」を標準搭載。これにより無人でのデータセンター運用が可能となり、人手不足解消にも寄与する。

 日立システムズは2027年度までに累計100億円の売上を目指し、同社のマネージドサービス「Hitachi Systems Managed Services」と連携したセキュリティ監視・運用の提供も計画している。全国約300拠点の保守員による迅速なサポート体制も整備し、導入後のフォローも充実させる。さらに日立製作所とも連携し、データセンター事業を強化しながら、環境負荷低減を実現するグリーンデータセンター実現に向けた取り組みを加速。顧客のDX促進やサステナブルな社会の発展に貢献していく方針だ。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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