東京商工リサーチ、NTT・りそなとAI企業分析実証開始、IOWN基盤で営業支援高度化

■AI×IOWNで企業情報分析を自動化

 東京商工リサーチ(TSR)は10月15日、NTTデータ、NTT<9432>(東証プライム)、りそなホールディングス<8308>(東証プライム)傘下のりそな銀行と共同で、AIエージェントサービスとIOWNデータハブ基盤を活用した企業分析の自動化・高度化に関する実証実験を開始したと発表した。本実験は、りそな銀行の法人営業における企業情報分析業務の効率化とコンサルティング品質の向上を目的とし、2025年8月8日から11月7日まで実施されている。

 背景には、企業情報がIR資料やSNS、ニュースなど多岐に分散するなかで、銀行営業担当者が膨大なデータを網羅的に分析する負担が増大していることがある。TSRは、蓄積してきた企業調査レポート「TSR REPORT」と公知情報を生成AIに統合することで、企業概要・財務分析・競合比較などの作業を自動化する。これにより、営業担当者が経営課題を的確に把握し、顧客との対話により多くの時間を割ける体制を構築する狙いだ。

 実験では、NTTデータの生成AIサービス「LITRON」が公知情報の取得とベクトル化を担い、NTTのIOWNデータハブ技術が分散データを安全に一元管理する。りそな銀行は営業現場の知見をもとに成果物を評価し、複数回のチューニングで精度を高める。次段階では営業店での実務検証を予定し、成果を踏まえて導入拡大を検討する。TSRは今後、金融機関以外にも対象を広げ、企業情報データの自動分析サービスを展開する方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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