松田産業は低PER、期末14円配当(年28円)も魅力

株式市場 銘柄

 松田産業<7456>(東1・売買単位100株)は低PER、低PBRで指標面の割安感は強い。16年3月期連続増配や自己株式取得といった積極還元姿勢を評価する流れに変化はないだろう。貴金属リサイクルや産業廃棄物処理の貴金属関連事業、および農林水産品を扱う食品関連事業を展開している。

 とくに、産業廃棄物処理では、写真の感光材料からの銀の回収、廃酸や廃アルカリの無害化中間処理など、産業廃棄物の回収・処理を行っている。無害化処理技術に強みを持ち、全国47都道府県での収集運搬業許可を得ている。貴金属関連事業では「東アジアNO.1リファイナー」を目指し、国内外の拠点拡充、貴金属原料の確保と化成品などの製品販売強化、および製品・技術開発強化を推進している。海外は中国、台湾、シンガポール、タイ、フィリピン、マレーシア、ベトナムに展開し、ベトナムでは貴金属製錬工場の建設を進めている。

 16年3月期の連結業績予想は、売上高が前期比1.9%増の1830億円、営業利益が同15.0%減の46億円、経常利益が同12.6%減の51億円、純利益が同1.7%増の34億円としている。1株利益は129.0円。配当予想については、普通配当26円に株式公開20周年記念配当2円を加えて、15年3月期比3円増配の年間28円(第2四半期末14円、期末14円)としている。連続増配で予想配当性向は21.9%となる。

 なお11月13日に発表した自己株式取得(取得株式総数の上限7万株、取得価額総額の上限1億円、取得期間15年11月16日~16年1月15日)については、11月30日時点で取得株式総数3万5700株、取得価額総額5349万1900円となっている
株価は昨年来高値が1635円(3月18日)、同安値は1255円(1月14日)、今年1月5日終値は1425円。PERは11倍。

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