【編集長の視点】アイリッジは反落も相次ぐ「popinfo」の新展開をテコにフィンテック関連株買いが再燃余地

編集長の視点

 アイリッジ<3917>(東マ)は、120円安の3980円と3営業日ぶりに反落して始まっている。きょう26日に日経平均株価が、前日の米国株の3営業日ぶりの反落を受けて427円安と急反落してスタートしていることから、同社株にも目先の利益を確定する売り物が先行している。ただ同社株は、今年1月18日に同社のO2Oサービス「popinfo」を活用した金融機関向けスマートフォンアプリ「アプリバンキング」が、北陸銀行(富山市)に採用されるなど「popinfo」の新展開が続いており、これを見直しフィンテック関連株人気が再燃する展開も想定される。昨年12月11日に発表した今7月期第1四半期(1Q)業績で利益が大きく伸び、「popinfo」のユーザー数が、前期末比283万人増の2686万人と続伸していることも見直され、前日に今3月期第3四半期決算を発表したさくらインターネット<3778>(東1)が、実質減益となったにもかかわらず、フィンテック関連株人気を高めて急反発していることも支援材料になりそうだ。

■昨年12月にはテックビューロと提携しフィンテック関連のスマホアプリを開発

 「popinfo」は、インターネットを使ってユーザーを実店舗に集客する「O2O」サービスで、NTTデータ<9613>(東1)が展開する「アプリバンキング」では、「popinfo」の位置情報を活用して金融機関のキャンペーン情報やお知らせなどをタイミングよくプッシュ通知機能により配信し、地域密着型金融の実現や地域創生を支援する。また同社は、昨年12月17日には、テックビューロ(大阪府大阪市)との事業提携を発表、テックビューロの保有する高いセキュリティを誇るブロックチェーン技術「mijin」とアイリッジのO2Oと融合させて、金融機関向けのポイント残高や電子マネー残高などのフィンテック関連のスマートフォン用アプリの共同開発を開始する。

 一方、同社の今7月期1Q業績は、売り上げ2億2900万円(前年同期比91.1%増)、経常利益1000万円(同2.5倍)、純利益500万円(同66.6%増)と高変化して着地した。アプリ開発・コンサル等が、継続取引先と新規取引先向けに前年同期比2.1倍、月額報酬も同60.1%増と続伸したことなどが要因となった。7月通期業績は、期初予想に変更はなく売り上げ11億円(前期比47.7%増)、経常利益2億円(同85.1%増)、純利益1億3300万円(同85.0%増)と見込み、純利益は、連続して過去最高を更新する。

■25日線から15%のマイナスかい離の下げ過ぎ訂正へ急騰特性再現も

 株価は、昨年7月に公開価格1200円で新規株式公開(IPO)され6350円で初値をつけ上場来高値7830円まで買い進まれ、昨年夏の世界同時株安の波乱のなかで上場来安値2765円まで調整したが、昨年12月のテックビューロとの提携でフィンテック関連株人気を高め2日連続のストップ高を交えて6000円の戻り高値まで再度、2.1倍の大化けをした。戻り高値後は、年初来の世界同時株安に再び巻き込まれて値固めを続け25日移動平均線を大きく下抜いた。全般波乱相場下では材料株物色で逆行高する銘柄も目立ち、フィンテック関連の一角に位置する同社株もこの有力候補と目されており、25日線から15%のマイナスかい離は下げ過ぎとして急騰相場再現期待を強めて一段の戻りを試そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

 

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