【株式市場】日銀「マイナス金利」消化難で日経平均は上下に800円以上も乱高下の末に大幅反発

株式

◆日経平均の終値は1万7518円30銭(476円85銭高)、TOPIXは1432.07ポイント(39.97ポイント高)、出来高概算(東証1部)は急増し41億2505万株

チャート13 29日後場の東京株式市場は、取引開始前後に日銀の金融政策会合で初の「マイナス金利」を導入と伝わり、日経平均は上下に800円以上も乱高下した末に476円高の大幅反発となった。前引けの88円安に対し、12時50分にかけては株価指数の先物主導で597円47銭高(1万7638円93銭)まで急騰。しかし、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>(東1)が年初来の安値など銀行株の急落が目立ち、13時30分にかけては274円36銭安(1万6767円09銭)まで急落。その後は時間とともに回復した。主な株価指数も大引けはすべて高くなった。

 日銀の「マイナス金利」は一時的に消化不良を引き起こしたようで、好材料になる不動産株も三井不動産<8801>(東1)などは急騰急落のあと急回復となり、トヨタ自動車<7203>(東1)なども急騰急落を経て急回復。材料株物色も旺盛で、AppBank<6177>(東マ)は過日の横領事件に対応する調査報告の発表などが好感されてストップ高。エクストリーム<6033>(東マ)は人気ゲームの中国やアジア諸国出の展開について中国企業にライセンス供与したことなどが好感されてストップ高。

 東証1部の出来高概算は急増して41億2505万株(前引けは10億596万株)、売買代金も急増して4兆4317億円(同1兆1408億円)。1部上場1935銘柄のうち、値上がり銘柄数は1721(同927)銘柄、値下がり銘柄数は186(同859)銘柄。

 また、東証33業種別指数は「銀行」を除く32業種が値上がり(前引けは21業種が値上がり)し、値上がり率上位の業種は、不動産、証券・商品先物、鉱業、その他金融、建設、食料品、ゴム製品、その他製品、輸送用機器、倉庫・運輸、などとなった。

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