住江織物が「太陽光発電できる繊維」でストップ高まで1円に迫る

株式市場 銘柄

■目先は戻り売りこなす必要との見方だが期待と注目集まる

 住江織物<3501>(東1・売買単位千株)は4日、急伸となり、10時30分を過ぎて21%高の335円(57円高)前後で推移。東証1部銘柄の値上がり率トップに躍り出ている。「太陽光発電ができる繊維を開発した」(3日付の日経産業新聞)と伝わり、ウェアラブル(着用)端末などの発展に画期的と期待が広がっている。

 報道では、「金属製の心材に有機材を塗り重ねた直径0・25ミリメートルの糸で、ポリエステルなどの繊維に織り込んで布状の太陽電池をつくれる。わずかな電気でも稼働するウエアラブル型の生体センサー向け電源などでの利用を想定する。2019~20年の実用化をめざす」などと伝えられた。

 株価は取引開始後に28%高357円(79円高)まで上げ、本日のストップ高(80円高)に1円まで接近した。ただ、2015年10月から12月にかけては360円前後の水準で高値もみ合いだったためか、戻り待ちの売りが出てきたとの見方がある。目先的にはこうした売りをこなす必要があるようだが、価格帯別の出来高分布ではそれほど重い層が見られないとの見方もある。

 15年6月には、リーバイ・ストラウスジャパン<9836>(JQS)がタッチパネルのように触れて使える繊維素材の開発に米グーグルと取り組むと伝えられて急進したことがあった。

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