パイプドビッツは住信SBIネット銀行の顧客向けターゲッティング配信をスパイラル(R)で効率化

IR企業情報

■マーケティング・オートメーション化することで、大幅な業務の効率化を実現

 パイプドHD<3919>(東1)の子会社、パイプドビッツは、住信SBIネット銀行が、メールマーケティングの効率化のために「スパイラル(R)」とEBMシステムを専用APIで連携したことで、業務の効率化を実現したことを発表した。
 EBMとは、マーケティングのプロセスにおいてWebやメール、SNS等を活用したアクションを自動化する「マーケティング・オートメーション(MA)の一種で、顧客の行動を分析することで、顧客に起きる需要イベントを予想し、適切な商品や情報、サービスを提供して収益化するマーケティング。

 住信SBIネット銀行は、250万を超える口座数があり、保有する膨大な情報資産である顧客データを活用し、顧客が望む情報をタイムリーに提供するために、EBMシステムを導入した。今回、EBMと「スパイラル(R)」を専用開発したAPIでシステム連携しマーケティング・オートメーション化することで、大幅な業務の効率化を実現した。

 開発した決め手は、月間80通から100通にものぼるメールを毎日セグメントして配信するにあたり、膨大な時間と手間が生じていたことであった。従来は基幹システムの顧客データを手作業でデータベースから抽出し、表計算ソフト等でリスト化するまで半日を要する場合があるなど、多岐に渡る顧客関連データベースの対象顧客が数百万件に達すると、基幹システムからのダウンロードに数十分、書き出しに1時間超かかることもあり、さらには、複雑な抽出条件のリスト作成には経験とスキルが求められ、比較的属人的な作業になってしまっていることも課題であった。

 「スパイラル(R)」で、住信SBIネット銀行のセキュリティポリシーに則り、このリスト作成業務を自動化できたことをはじめ、パイプドビッツの開発力や技術力、サポートが評価された。「スパイラル(R)」のPaaSならではのカスタマイズ性については、「カスタマイズさえすれば、できないことはないのではないかと思えるほど」と評された。

 導入効果は、業務を大幅に省力化できたことを挙げ、システム連携を手動で対応した場合、月間108時間かかる試算だったことを明かし、システム連携により、リスト作成時間分がまるまる削減でき、かなりの工数削減の実感を得ている。
 併せて、配信先抽出作業に時間がかかりタイミングを逃すことがなくなり、きめ細やかなセグメント及びタイミングでの配信を実現したことや、最適化された内容を送るため顧客満足度を維持し、オプトアウト防止が期待できること、さらには、システム自動化することでヒューマンエラーを最小化し、専門知識がなくとも対応できる環境を整備できた。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■9割超が対策を実施も、「WBGT」の認知は依然として低調  帝国データバンクの調査により、「熱中…
  2. ■「変身と成長」掲げ1300億円の積極投資、収益構造の転換図る  吉野家ホールディングス<9861…
  3. ■人手不足を補いながら顧客満足度の向上に貢献  シャープ<6753>(東証プライム)は5月20日、…
2025年6月
 1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
30  

ピックアップ記事

  1. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  2. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  3. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  4. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…
  5. ■トランプリスク回避へ、大谷・藤井・大の里株が浮上  『おーいお茶』を展開する伊藤園<2593>は…
  6. ■昭和の象徴、長嶋茂雄さん死去  またまた「昭和は遠くなりにけり」である。プロ野球のスパースター選…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る