イトーキ、基幹システムを全面刷新、クラウドERPでDX基盤を確立

■約3年の業務改革プロジェクト完了、経営と現場のデータ連携を強化

 イトーキ<7972>(東証プライム)は10月23日、老朽化した基幹業務システムを刷新し、クラウドERPおよびSCMを中核とした全社DX基盤を確立したと発表した。約3年にわたる全社業務改革プロジェクトの最終フェーズであるSCMモジュールが本稼働し、受発注から売上までの統合管理を実現。これにより、経営基盤の強化とデータドリブン経営への移行を加速させる。中期経営計画「RISE TO GROWTH 2026」に基づく施策の一環であり、業務の「標準化・簡素化・自動化」を掲げた取り組みが完了した。

 同社は2023年から段階的に経営管理(EPM)と財務管理(FIN)を導入し、今回のSCM稼働をもって基幹業務のクラウド移行を完了した。プロジェクトでは単なるシステム置換にとどまらず、業務設計を「あるべき姿」から再構築。属人化や独自開発を排除し、「やらない・作らない」を原則とすることで、標準プロセスへの統合と入力作業の削減を実現した。これにより、データ構造の共通化が進み、部門横断の情報共有が容易となった。

 今後は、クラウドSCMを通じてリアルタイムの情報連携とマスタ一元管理を強化し、顧客対応の迅速化とペーパーレス化を推進する。現場主導の業務改善とデータ活用を継続し、オペレーショナルエクセレンスの深化を目指す。また、オラクル社は同社の改革姿勢と成果を高く評価し、経営基盤強化および業務効率化の継続的支援を表明した。イトーキは今後も「明日の働くをデザインする」の理念のもと、DXとデータ利活用を軸に新たな価値創出を図る構えである。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■オーダーメイド開発と人材リスキリングで業務変革を伴走支援  ベルシステム24ホールディングス<6…
  2. ■調査件数拡大と効率化で追徴税額1431億円  国税庁は12月、令和6事務年度における所得税および…
  3. ■企業の6.5%がクマ出没による業務影響と回答、宿泊業で4割に迫る  東京商工リサーチ(TSR)は…
2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■AI以外に目を向けよ、割安株に潜む上昇機会  1980年代のバブル相場では、産業構造改革で「軽薄…
  2. ■利上げと解散総選挙、日本経済の分岐点迫る  今週は、運命の1月22日、23日が控えている。1月2…
  3. ■上場来高値更新の金先物、産金・再資源化・再販株に資金集結  当コラムでは昨年来、何度も金関連株を…
  4. ■地政学リスクの影が迫る市場、ヘッジ先は金関連株にあり  しばしばニュースで報じられる高齢ドライバ…
  5. ■金融政策転換が映す相場の地殻変動、投資視点は次の段階へ  長期にわたり株式市場を押し上げてきた金…
  6. ■為替が握る業績相場の行方、円安継続が選別相場を加速  株式市場が金融環境主導の相場から業績重視の…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る