【狙い場・買い場】やまびこは連続最高益、北米でチエンソー好調、PER7倍、利回り3.7%

狙い場・買い場

 やまびこ<6250>(東1)は、連続営業最高益更新見通しの割安銘柄として注目したい。同社は小型屋外作業機械・農業用管理機械・一般産業用機械を事業の三本柱とする屋外作業機械メーカーで、国内はもとより主力の北米市場をはじめ、欧州、アジア等々、グローバルに事業を展開している。2015年3月期から2017年3月期までを攻めの3か年と位置付け、収益力の伴った事業の拡大に積極的に挑戦するとともに、強固な経営基盤の構築を目指す「中期経営計画2017」をスタートさせている。

 中計の2年目となる2016年3月期は、これまで取り組んできた各重点施策を推進し、更なる事業拡大および利益体質強化を図るため、拡販に資するマーケティング・開発投資、収益性改善に資する設備投資を積極的に行い、主力事業である小型屋外作業機械事業の更なる成長および農業用管理機械事業と一般産業用機械事業の着実な拡大に取り組んできた。

 前2016年3月期第3四半期業績実績は、売上高が877億7800万円(前年同期比9.6%増)、営業利益が54億7300万円(同3.2%増)、経常利益が56億6700万円(同9.1%減)、純利益が44億8000万円(同3.5%増)に着地。

 前16年3月期業績予想は、売上高が1130億円(前期比7.4%増)、営業利益が63億円(同10.8%増)、経常利益が65億円(同0.8%増)、純利益が47億円(同4.3%減)を見込んでいる。年間配当予想は30円を予定している。

 株価は、昨年3月高値1542.5円、同6月高値1507.5円と買い直された後、本年2月12日に年初来の安値682円と調整。4月8日安値697円と下げて下値を確認。ミニゴールデンクロスを示現し、騰勢を強めつつある。前16年3月期業績は当初計画に比べて若干下回る見通しだが、海外はでは、主力の北米市場は恵まれた天候を背景に、期間限定の価格政策のほか、新ダイワブランドのチェンソーを市場投入してラインアップの充実化で増加。中期計画では17年3月期売上高1200億円、営業利益80億円の目標を掲げており、5月13日に予定される本決算の発表に対する期待感はある。前期予想PER7倍台、PBR0.71倍と割安感があり、配当利回り3.7%と利回り妙味は増す。日柄値幅とも調整一巡し、リバウンド相場が見込まれることから注目したい。(N)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る