【編集長の視点】モバファクは反落も1Q好決算と位置ゲームのプロモーション多角化を手掛かりに下値買いが根強い

編集長の視点

 モバイルファクトリー<3912>(東マ)は、87円安の2835円と3日ぶりに反落して始まっている。5月9日に年初来高値3300円をつけたあと、25日移動平均線をサポートラインに売り買いが交錯、週末を控えて目先の利益を確定する売り物が先行している。ただ下値には、依然として今年4月22日に発表した今2016年12月期第1四半期(1Q)業績が、大幅増益で着地し12月通期業績に対して順調な利益進捗率を示したことや、同社の主力の位置ゲームでプロモーションの多角化推進、5月9日に終了したリアル宝探しイベント「東京トレジャー鉄道」が大盛況となったことなどを見直しスマホ関連のディフェンシブ株買いが続いている。

■新作ゲーム「ふなっしーおさんぽ日和」も寄与して1Q位置ゲームは前年同期比2.2倍

 同社の1Q業績は、売り上げ4億8200万円、営業利益1億5100万円、経常利益1億5100万円、純利益9600万円で着地した。1Q決算は初作成となるため前年同期比較はないが、実質では売り上げが前年同期比23.2%増、営業利益が同2.18倍、経常利益が同2.43倍、純利益が同2.82倍と高変化し、12月通期業績に対する利益進捗率も、約33%と目安の25%をオーバーした。引き続きソーシャルアプリサービスの位置情報連動型ゲームの拡大に注力し、新作ゲーム「ふなっしーのおさんぽ日和」を今年2月29日にAppStore、3月31にGooglePlayでそれぞれ配信を開始し、既存作品「駅奪取」では東京メトロとのコラボ、北海道新幹線開業に向けてO2O(オンライン・トゥ・オフライン)イベントを実施、1Qの位置ゲームの売り上げが、前年同期比2.2倍と大幅続伸したことが要因となった。

 今2016年12月通期業績は、期初予想を据え置き売り上げ18億8800万円(前期比7.8%増)、営業利益4億6000万円(同46.6%増)、経常利益4億6000万円(同50.5%増)、純利益2億9900万円(同61.6%増)と大幅続伸を予想、配当も、39円(前期実績20円)へ増配を予定している。純利益は、前期の過去最高を大きく更新するが、前期業績は期中に2回も上方修正しており、今期1Q好決算からこの再現期待にもつながっている。なお「東京トレジャー鉄道」は、イベント参加者が7474人、うち15問の謎を正解したユーザーが3955人に達し、経済効果は約3200万円に達したと推定された。

■ストップ高後に25日線水準でエネルギーを溜め年初来高値抜けから最高値を目指す

 株価は、世界同時株安の波及でつけた年初来安値1590円から前期業績の再上方修正で2147円高値まで買われたあと、25日移動平均線をサポートラインに下値を切り上げ、今期1Qの好決算報道でストップ高し、3300円高値まで買われて2倍化し、25日線を出没しつつエネルギーを溜め込んできた。PERは22倍台とスマホ関連株として相対的に割安であり、年初来高値抜けから昨年3月の新規株式公開(IPO)後につけた上場来高値3840円を目指そう。(本紙編集長・浅妻昭治)

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