【株式市場】SQ通過後も株価指数の先物が重く日経平均は続落だが個別物色は活発

株式

◆日経平均の終値は1万6601円36銭(67円05銭安)、TOPIXは1330.72ポイント(6.69ポイント安)、出来高概算(東証1部)はSQ算出の売買加わるが22億721万株万株

チャート10 10日後場の東京株式市場は、株価指数の先物が引き続き重く、朝の先物SQ算出を巡る売買を通過した後もスッキリしないため様子見姿勢が見受けられ、日経平均は13時頃にかけて一段軟化して172円30銭安(1万6496円11銭)まで下押した。ただ、トヨタ自動車<7203>(東1)など主力株の一角が小高いまま値を保ったため、大引けにかけて日経平均は67円安まで持ち直し、小幅続落にとどまった。主な株価指数の中では東証マザーズ指数と日経JASDAQ平均が高い。

 後場は一段と個別物色の色彩が強まり、IHI<7013>(東1)が14時頃から防衛関連株への人気波及を先取るなどとされて上値を追い、日本エンタープライズ<4829>(東1)も大引けにかけて東京・築地の魚卸組合の初の電子商取引システムを引き受けたことなどが蒸し返されて高値更新。くらコーポレーション<2695>(東1)は第2四半期の好決算などが好感されて一段ジリ高となり、Hamee(ハミィ)<3134>(東マ)は提携などが好感されて一段高のストップ高。CRI・ミドルウェア<3698>(東マ)は「東京おもちゃショー2016」を契機に「VR」(仮想現実)や「AR」(拡張現実)が脚光を集めるとの期待が言われて一段高。

 東証1部の出来高概算は朝一番に先物・オプションのSQ算出を巡る売買が3億株ほど加わったが22億721万株(前引けは13億7049万株)、売買代金は2兆4548億円(同1兆5936億円)。1部上場1958銘柄のうち、値上がり銘柄数は615(同540)銘柄、値下がり銘柄数は1182(同1268)銘柄。

 また、東証33業種別指数は4業種が値上がり(前引けは3業種が値上がり)し、空運、精密機器、金属製品、医薬品が高かった。

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