【業績でみる株価】ロックオンは次世代インターネット市場に対応、今期減益は先行投資と前向き判断

 ロックオン<3690>(東マ・100株)は、6月に入り比較的落ち着いた値動きになっている。6月14日終値は2478円。

 5月12日に2016年9月期・第2四半期を発表。売上は7億2900万円(前年同期比6.8%増)と順調だったものの、営業利益は9800万円(同比27.1%減)となった。同時に通期予想も利益は前年マイナス予測。5月はストップ高を交えた上昇から、一転ストップ安の動きと荒い動きだったが、6月は落ち着きを取り戻している。減益となった理由が、「投資期」と位置づけ開発費を積極的に投入したためだでありマーケットは前向きに捉えている。

 インターネット広告市場は順調だ。電通の2015年日本の広告費によると、インターネット広告費は110.2%。マスコミ4媒体がすべて前年割れのなか、独り勝ちの状態だ。しかし、スマホアプリやリアルPOSレジ、IoT対応など、市場は拡大と変化を続けている。それらの対応、EC基盤「ブロックチェーン」など次の世代はすぐにやってくる。ブロックチェーンとは、データを分散させ、破壊や改ざんを防ぐ技術のこと。ロックオンは、それらの対応に向けてソフトの開発や研究を開始した。新しいインターネット広告市場に向けての「投資期」としての増収減益というわけだ。

 インタースペース<2122>(東マ・100株)フルスピード<2159>(東マ・100株)デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム<4281>(JQ・100株)など、インターネット広告関連は人気を集めている。短期狙いもよいが、次世代への動きを判断材料に中期で狙うのもおもしろい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■メガバンク株は業績修正や自己株取得が焦点、再編思惑も視野  銀行株やコメ関連株は盆休み明けの注目…
  2. ■日経平均史上最高値更新、夏枯れ懸念を払拭  前週末15日のマーケットは、お盆を象徴するかのように…
  3. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  4. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…
  5. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  6. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る