【業績でみる株価】ツルハホールディングス第1四半期は新店効果で2ケタ増収増益

 ドラッグストア大手のツルハホールディングス<3391>(東1・100株)は2017年5月期第1四半期業績を13日に発表。売上、利益ともに2ケタ増の発表となった。

 第1四半期(5月16日~8月15日)の業績は、売上高1472億8000万円(前年同期比19.6%増)、営業利益97億2400万円(同12.9%増)、経常利益101億9400万円(同13.6%増)、純利益64億9500万円(同11.7%増)。四半期の3カ月で店舗が23店舗増の1690店、前年同期と比べると286店舗増(20.3%増)。新店増が業績に大きく貢献した。また、前期買収した四国のドラッグストア、レデイ薬局(上場廃止)も通期で上乗せされる。

 ドラッグストアは薬価改定の影響で今期は苦戦が予想されている。そのなかで、既存店ベースでもほぼ前年並みの売上高で推移している。食品の強化による利便性向上、プライベートブランド拡大による利益効果が出ているようだ。4分の1を終えた時点で今期予想売上高5830億円(前期比10.5%増)の基準はクリアしている。予想売上通りいけば、CFSと統合したウエルシアホールディングス<3141>(東1・100株)に次いでドラッグストア2位となる。

 株価は9月14日終値で10140円。今年6月に上場高値12880円をつけた後も、10000円を下値に底固い展開が続いている。数年来の上昇チャートから足踏みしているものの、売上は2ケタ規模で成長を続けている。上値更新を引き続き期待したい。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■半導体パッケージの微細化に対応、LDI露光で1.0μm幅パターンを実現  旭化成<3407>(東…
  2. ■物流費やエネルギーコストの上昇受け、企業努力では限界  亀田製菓<2220>(東証プライム)は5…
  3. ■約100種類の実践講座で次世代エンジニアを育成  トヨタグループ5社は5月22日、AI・ソフトウ…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る