エスプールは大幅下落も大幅増収増益と事業再建進み急反発に期待

■過去5年の営業利益を振り返ると着実に事業再建が進んでいることが窺える

 エスプール<2471>(JQS)の16日の株価は、全体の相場環境の影響もあるが、前日比51円安の919円と大幅に下げた。しかし、14日に発表された前期14年11月期連結業績は、大幅増収増益と事業再建が明確となっていることから株価の急反発が期待できる。

 14年11月期連結業績は、売上高66億04百万円(前年同期比23.1%増)、営業利益2億07百万円(同212.8%増)、経常利益1億91百万円(同291.5%増)、純利益1億65百万円(同269.1%増)と大幅増収増益。

 同社の過去5年の営業利益を振り返ると、09年△4億78百万円、10年△2億91百万円、11年32百万円、12年48百万円、13年66百万円、14年2億07百万円と着実に事業再建が進んでいることが窺える。今期15年は2億26百万円を見込んでいることから、事業拡大は着実に進むものと思われる。

 同社は、ビジネスソリューション事業(ロジスティクスアウトソーシング、障害者雇用支援サービス・農園運営、フィールド調査アウトソーシング、マーチャンダイジン グ)、人材ソリューション事業(コールセンター業務、携帯電話・スマートフォン販売支援業務など人材に係わるサービス)を展開している。

 前期の事業別の業績は、ビジネスソリューション事業の売上高は27億04百万円(同24.1%増)、営業利益2億80百万円(同53.9%増)と大幅増収増益であった。
 人材ソリューション事業は、売上高39億80百万円(同20.3%増)、営業利益3億10百万円(同23.2%増)と大幅増収増益。

 今期15年11月期については、外部環境の変化に対応し、継続的に成長できる経営基盤を構築することに注力する計画。売上高73億円(前期比10.5%増)、営業利益2億26百万円(同9.4%増)、経常利益2億14百万円(同11.8%増)、純利益1億81百万円(同9.6%増)と増収増益を見込む。

  16日の終値919円を指標面で見ると、今期推定連結PER(会社予想の連結EPS60円37で算出)は15.2倍、前期推定配当利回 り(会社予想の年間10円で算出)は1.0%、実績PBR(前期実績の連結BPS251円66銭で算出)は3.6倍。

 週足チャートで見ると大勢として800円~1200円近辺でのボックス展開だが、13週移動平均線がサポートラインとなって徐々に下値を切り上げている。前期業績増額や今期の増収増益見通しを評価してボックス上放れの展開だろう。

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