【業績でみる株価】新川は17年3月期営業利益予想を増額、モミ合い上放れて出直り本格化の可能性

 新川<6274>(東1)は8月8日、17年3月期第2四半期累計および通期の売上高と営業利益予想の増額修正を発表した。第1四半期は営業赤字だが、第2四半期以降に大手メモリメーカーの設備投資が本格化する。株価は安値圏モミ合いから上放れの動きを強めている。増額修正を好感して出直りの動きが本格化しそうだ。

■第1四半期は営業赤字だが、通期営業利益予想を増額修正

 8月8日発表した17年3月期第1四半期連結業績は前年同期比57.2%減収で、営業利益、経常利益、純利益とも赤字だった。メモリ市場の設備投資低迷の影響で大幅減収となり、営業赤字だった。経常利益と純利益は営業外費用での為替差損計上も影響した。

 ただしNAND型フラッシュメモリの需要加速を受けて、大手メモリメーカーが一斉に設備投資計画を具体化したため、第2四半期以降の売上高が増加する見込みとなり、第2四半期累計および通期の連結業績予想を増額修正(通期の純利益は為替の円高影響を考慮して減額修正)した。通期ベースでの修正幅は、売上高10億円、営業利益2億70百万円、経常利益10百万円増額し、純利益10百万円減額した。

■株価はモミ合い上放れて出直り本格化の可能性

 株価は安値圏500円近辺でモミ合う形だが、徐々に下値を切り上げ、13週移動平均線がサポートラインとなってモミ合い上放れの動きを強めている。増額修正を好感して出直りの動きが本格化しそうだ。

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