【注目銘柄】SRAホールディングスは好業績を評価して3日続伸、下値切り上げて基調転換

注目銘柄

■好業績を評価して出直りの動きが本格化

 システム開発を展開するSRAホールディングス<3817>(東1)に注目したい。5日の株価は55円高の2315円まで上げて3日続伸し、下値を切り上げて基調転換の動きだ。17年3月期通期連結業績予想に増額余地があり、好業績を評価して出直りの動きが本格化しそうだ。

■17年3月期通期業績予想に増額余地

 17年3月期第1四半期連結業績は前年同期比7.9%増収、46.0%営業増益、23.1%経常減益、19.1%最終減益だった。営業外費用で為替差損を計上したため経常減益、最終減益だが、売上面では開発事業が10.1%増収、運用・構築事業が2.0%増収、販売事業が6.9%増収と好調に推移し、利益率向上も寄与して大幅営業増益だった。売上高と営業利益は第1四半期として過去最高だった。

 通期予想は売上高が前期比2.2%増の400億円、営業利益が同5.4%増の39億40百万円、経常利益が同7.1%増の41億25百万円、純利益が同5.8倍の26億67百万円としている。純利益は前期計上した特別損失一巡も寄与する。第1四半期の進捗率はやや低水準の形だが、システム開発は第4四半期の構成比が高くなる収益構造のためネガティブ要因とはならない。第1四半期の大幅営業増益を考慮すれば通期予想に増額余地がありそうだ。

 5日の株価は55円高の2315円まで上げて3日続伸し下値を切り上げて戻り歩調だ。週足チャートで見ると13週移動平均線が上向きに転じて下値を支える形となった。さらに戻りを押さえていた26週移動平均線突破の動きを強めている。基調転換を確認する形であり、好業績を評価して出直りの動きが本格化しそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■環境要因は50%、漁獲圧は25%、状態空間モデルで初の定量評価  東京大学は11月1日、日本周辺…
  2. ■ドジャース、球団史上初の2年連続制覇  ロサンゼルス・ドジャースは、2025年MLBワールドシリ…
  3. 【先人の教えを格言で解説!】 (犬丸正寛=株式評論家・平成28年:2016年)没・享年72歳。生前に…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…
  2. ■師走相場は最終レースさながら、勝ち負け分ける「掉尾の一振」に熱視線  師走である。礼節一点張りの…
  3. ■金利環境改善が銀行株に追い風、逆張りの買いも有力視  今週の当コラムは、銀行株に注目することにし…
  4. ■「トリプル安」も怖くない!?逆張りのバリュー株ローテーションからは銀行株になお上値余地  「神風…
  5. ■気温急低下がシーズンストック相場発進を後押し  今週のコラムでは、バリュー株選好の別の買い切り口…
  6. ■「押し」のAI株より「引き」のバリュー株選好で厳冬関連株の先取り買いも一考余地  「押してだめな…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る