日本農業総合研究所がNTTドコモとの提携や好決算注目され17%高

株式市場 銘柄

■今期・17年8月期も連続で最高益を更新の見込み

 日本農業総合研究所<3541>(東マ・売買単位100株)は13日、急伸の始まりとなり、取引開始後に17%高の5950円(870円高)まで上げて戻り高値を更新した。12日の取引終了後、前8月期決算とNTTドコモ<9437>(東1)との業務提携を発表し、期待が強まった。

 同社は、登録している農業生産者が全国各地の集荷場に持ち込んだ生鮮野菜や果物などを新たな流通体制のもとでスーパーマーケットなどの中に設けたインショップ直売所で販売する。NTTドコモとの提携によって、生鮮品の市況などだけでなく販売現場の諸情報なども得られるタブレット端末を全生産者に配布し、利便性をより高めて新しいプラットフォームビジネスの実現めざすとした。

 また、2016年8月期決算(非連結)は純利益が前期の2.1倍の1億700万円となるなど、連続で過去最高を更新する大幅増収・増益の決算となった。登録する農業生産者数は前期末比で1043名増加して5765名(2016年8月31日現在)。スーパーマーケットや小売店等の店内に設置する直売コーナー数は同じく209店舗増加して680店舗(同)。
 
 17年8月期の業績見通しは、売上高を前期比30.6%増の15億6100万円と予想し、営業利益は同8.6%増の1億7032万円、純利益は同1.9%増の1億950万円の見込み。過去最高を連続更新する。予想1株利益は52円26銭の見込みとした。

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