【業績でみる株価】日本新薬は17年3月期第2四半期累計予想を大幅増額修正、通期予想にも増額余地

 日本新薬<4516>(東1)は10月18日、17年3月期第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の大幅増額修正を発表した。導出自社創製品セレキシパグが寄与して通期予想にも増額余地がありそうだ。株価は8月の直近安値から切り返している。増額修正を評価して5月高値を試す展開だろう。

 17年3月期第2四半期累計の連結業績予想は、前回予想(5月12日公表)に対して、売上高を30億円増額して前年同期比12.9%増の445億円、営業利益を32億円増額して同3.0倍の64億円、経常利益を27億50百万円増額して同2.6倍の61億円、純利益を22億円増額して同2.9倍の44億円とした。

 売上高については、導出自社創製品セレキシパグの海外売上に伴うロイヤリティ収入などが寄与して計画を上回る。また利益面では、一部費用の発生が第3四半期以降にずれ込んだため、研究開発費および販管費が計画を下回ったことも寄与して大幅増額修正となった。

 通期の連結業績予想は前回予想(5月12日公表)を据え置き、売上高が前期比10.4%増の930億円、営業利益が同34.5%増の115億円、経常利益が同32.9%増の45億円、純利益が同34.1%増の85億円としている。導出自社創製品セレキシパグの海外売上好調などを考慮すれば、通期予想にも増額余地がありそうだ。

 株価は8月の直近安値4525円から切り返して戻り歩調だ。週足チャートで見ると26週移動平均線を回復した。増額修正を評価して5月高値6040円を試す展開だろう。

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