アサンテは後場も強く大きく出直る、第1四半期の利益進ちょく度が好調

■組織体制の変更など奏功し営業利益は通期予想の33%を確保

アサンテ<6073>(東1)は8月7日、大きく出直り、14時過ぎには1984円(72円高)前後で推移。6日の取引終了後に第1四半期決算(2019年4~6月、非連結)を発表し、営業利益が通期予想の33%を確保したことなどが注目されている。

■白蟻の活動時期に収益好調で第2四半期への期待も強まる

 シロアリ対策の売上高は業界トップを走り、この4~6月は、「シロアリバスターズ」をメインとした各種広告やサッカーチームとのスポンサーシップ契約による認知度拡大策などにより、売上高は前年同期比0.2%増の42.97億円となった。4月に組織体制の変更を行い、各部門の機能強化と意思決定の迅速化を図り、売上原価が逓減。新体制作りに伴う先行費用などはあったが、営業利益は前年同期比微減の8.71億円となり、期初に示した今期・2020年3月通期の予想営業利益26.15億円の33%を確保した。

 3月通期の売上高の予想は前期比6.4%増の154.30億円、純利益は同15.6%増の17.52億円、1株利益は141円96銭。

 同社では、例年5月をピークとして4月から7月頃まで、白蟻の活動が活発化するため、業績特性が第2四半期までに偏重する傾向があるとしている。第1四半期の収益が順調に運んだため、市場関係者の間では、第2四半期の推移によっては通期の業績が上振れる可能性が出てくるとみて注目する様子がある。(HC)

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