【注目銘柄】ニチレイは自律調整一巡して上値試す、加工食品の好調で17年3月期利益に再増額余地

注目銘柄

 ニチレイ<2871>(東1)に注目したい。17年3月期は利益と配当を増額修正して2桁増益、増配予想である。加工食品の好調が牽引する。株価は11月2日の上場来高値から一旦反落したが、自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。

 17年3月期連結業績予想は11月1日に増額修正して、売上高が16年3月期比0.1%増の5357億円、営業利益が同20.5%増の260億円、経常利益が同19.2%増の255億円、純利益が同18.8%増の160億円としている。配当は期末1円増額し、16年3月期比9円増配の年間21円(第2四半期末6円、期末15円)としている。

 米飯類やチキン加工品など主力カテゴリーの商品開発やプロモーション強化も奏功し、加工食品が家庭用・業務用とも好調に推移する。自営生産工場の稼働率向上も寄与して加工食品の売上高と営業利益を増額修正した。水産と畜産の採算改善も寄与する。

 修正後の通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が50.4%、営業利益が61.8%、経常利益が62.4%、純利益が66.3%である。加工食品の好調が牽引して通期利益予想は再増額余地がありそうだ。

 株価は11月2日の上場来高値2445円から利益確定売りで一旦反落したが自律調整の範囲だろう。週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。信用売り長も支援材料であり、自律調整が一巡して上値を試す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る