【注目銘柄】伯東は好材料相次ぎ急伸、18年3月期大幅増益予想も評価して上値試す

注目銘柄

 伯東<7433>(東1)に注目したい。電子部品および電子・電気機器関連のエレクトロニクス商社である。株価は17年3月期業績予想増額修正や自己株式取得など好材料が相次ぎ急伸した。目先的にはやや過熱感もあるが、18年3月期大幅増益予想も評価して上値を試す展開が期待される。

 17年3月期の連結業績(4月24日に売上高を76億円、営業利益を3億70百万円、経常利益を1億90百万円、純利益を7億円、それぞれ増額修正)は、売上高が16年3月期比9.7%増の1275億99百万円、営業利益が同28.8%減の20億69百万円、経常利益が同30.8%減の19億89百万円、そして純利益が同6.5%減の19億03百万円だった。

 円高影響で外貨建て輸出取引の利益率が低下して減益だが、車載関連の需要好調に加えて、下期にはタブレットPCや液晶テレビ関連の需要も回復傾向となり、計画に対して減益幅が縮小した。純利益は連結子会社吸収合併による税金費用の減少も寄与した。

 18年3月期の連結業績予想は売上高が17年3月期比5.0%増の1340億円、営業利益が同54.6%増の32億円、経常利益が同65.9%増の33億円、純利益が同26.1%増の24億円としている。車載関連が引き続き堅調に推移し、産業機器やスマホ関連も需要回復の見込みだ。住宅関連などの新規事業も強化する。円高影響も一巡して好業績が期待される。

 なお4月24日に自己株式取得を発表している。取得株式総数の上限150万株(自己株式除く発行済株式総数に対する割合6.84%)で、取得価額総額の上限は15億円、取得期間は17年5月1日~17年12月29日としている。

 株価は17年3月期業績予想増額修正や自己株式取得など好材料が相次ぎ、直近安値圏1000円近辺から5月1日は年初来高値1363円まで上伸した。日足チャートで見ると25日移動平均線に対するプラス乖離率が10%を超えて目先的にはやや過熱感もあるが、週足チャートで見ると26週移動平均線と13週移動平均線を一気に突破して上昇トレンドへの回帰を確認した形だ。18年3月期大幅増益予想も評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る