【業績でみる株価】ファーストロジックは17年7月期第1四半期大幅増収増益で通期予想に増額余地

 不動産投資サイト「楽待」運営のファーストロジック<6037>(東1)は、12月14日発表した17年7月期第1四半期(8~10月)の非連結業績が大幅増収増益だった。通期予想に増額余地がありそうだ。株価は下値固めが完了して出直りの動きを強めている。好業績を評価して戻りを試す展開だろう。

 17年7月期第1四半期の非連結業績は売上高が前年同期比50.9%増の4億15百万円、営業利益が同93.4%増の2億16百万円、経常利益が同92.8%増の2億16百万円、純利益が同93.4%増の1億40百万円だった。

 物件掲載、広告掲載および一括見積もりの各サービスの売上高が増加した。加盟店舗数および店舗当たり売上高も増加した。広告宣伝費の増加を吸収して大幅営業増益だった。なお物件掲載数は同62.0%増の67千件、会員数は同33.7%増の78千人、PV数は同7.7%増の24百万PVだった。なお12月8日には不動産投資サイト「楽待」の会員数が16年11月に8万人を突破したと発表している。

 通期の予想は、売上高が16年7月期比25.3%増の16億円、営業利益が同1.0%増の5億90百万円、経常利益が同4.5%増の5億90百万円、純利益が同3.5%増の3億85百万円としている。通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高26.0%、営業利益36.6%、経常利益36.6%、純利益36.4%と高水準である。通期予想には増額余地があるだろう。

 株価は9~10月の上場来安値圏1500円台で下目固めが完了して出直りの動きを強めている。日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートラインの形となり、週足チャートで見ると13週移動平均線に続いて26週移動平均線を突破した。基調転換を確認した形だ。好業績を評価して戻りを試す展開だろう。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. 【ダブルセット・フルセット銘柄、夏休み明けも底堅さに期待】 ■上方修正・増配・株式分割の好材料銘柄…
  2. ■上方修正・下方修正問わず買い集まる異例の展開  3連休入りした9日の成田空港では、夏休みを海外で…
  3. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  4. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  5. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  6. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る