【注目銘柄】旭硝子は16年12月期予想を増額修正、フシ突破して上げ足速める可能性

注目銘柄

 旭硝子<5201>(東1)は1月19日、16年12月期連結業績予想の増額修正を発表した。株価は昨年来高値圏で堅調だ。増額修正を評価して上値を試す展開が期待される。フシを突破して上げ足を速める可能性がありそうだ。

 16年12月期連結業績予想(IFRS)は、売上高を据え置いて15年11月期比3.5%減の1兆2800億円、営業利益を110億円増額して同33.5%増の950億円、税引前利益を据え置いて同36.1%減の540億円、当期純利益を据え置いて同22.2%減の360億円、親会社の所有者に帰属する当期純利益を据え置いて同30.1%減の300億円とした。

 化学品事業が好調に推移したこと、液晶用ガラス基板の出荷量が好調に推移したこと、米国子会社の年金制度改定に伴う一時的利益(20億円)計上などで、営業利益を増額修正した。

 なお営業利益の増額に加えて、業績の回復に伴い繰延税金資産を積み増して法人税等調整額の戻りが生じたことにより、当期純利益および親会社の所有者に帰属する当期純利益も前回予想を30%以上上回る見込みとしている。現在精査中で、判明次第速やかに公表するとしている。

 株価は16年12月に昨年来高値844円まで上伸し、その後も高値圏で堅調に推移している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。増額修正を好感して上値を試す展開が期待される。そして13年5月832円、15年8月843円、16年12月844円が上値フシの形だが、これを突破すれば上げ足を速める可能性がありそうだ。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■東京大学発スタートアップが開発、19自由度のヒューマノイドロボット  東京大学発スタートアップH…
  2. ■売却面積は約1.6倍に、総額1,785億円超の譲渡価額  東京商工リサーチは6月30日、2024…
  3. ■従来の検索では見つけられなかった本との出会いを創出  富士通<6702>(東証プライム)傘下の富…
2025年8月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

ピックアップ記事

  1. ■株主還元強化が市場の安心材料に  東京エレクトロン<8035>は8月1日、2025年3月期の業績…
  2. ■市場の霧が晴れ始めた、個別銘柄の好調が投資家を惹きつける  前週31日の植田和男日銀総裁の記者会…
  3. ■利上げか、現状維持か?日銀総裁の決断で明暗分かれる8月相場  日銀の金融政策を巡る不確実性が続く…
  4. ■選挙惨敗の石破首相に退陣要求、政局混迷の行方  まるで狂言の『乳切木』(ちぎりき)を観るようであ…
  5. ■九州地盤銘柄に割安感、福証単独上場企業にも注目集まる  東京エレクトロンやアドバンテストなどの半…
  6. ■参院選で与党過半数割れ、石破政権の行方不透明に  7月20日投開票の参議院議員選挙は、大手メディ…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る