ソラストは人工知能を活用し新入社員の離職を防ぐ取り組みを開始

実施してきた面談記録のテキストデータを解析・学習

 ソラスト<6197>(東1)は、人工知能を駆使したデータ解析事業を手がける株式会社FRONTEO(東京都港区)が独自に開発した人工知能エンジン「KIBIT(キビット)」を用いて、新入社員の面談記録から、不安や不満を抱える人を早期に発見し、フォローを行うことで離職を防止、社員の定着率を高める取り組みを4月下旬から本格的に開始する。

 KIBITはFRONTEOが人口知能関連技術と行動情報科学を組み合わせ、独自に開発した日本発の人工知能エンジンである。ソラストが実施してきた面談記録のテキストデータを解析・学習し、不安や不満を抱えている傾向がある社員のコメントを、退職につながりやすい順にスコア化することで、フォローが必要な社員を抽出し、その後のフォロー面談に繋げることが可能となる。

 ソラストでは、2万人以上の社員が従事し、新入社員は年間で約5千人にも及んでいる。新入社員へのサポートは、1年間で7回以上の面談を行うなど、社員の声を聞く仕組みを作っている。しかし、面談の対象者が全国で月間延べ2千人に及ぶため面談記録の中から、不安などを抱える社員の早期発見とフォローの仕組み作りが課題であった。

 両社は、2016年11月からKIBITによる面談記録解析のPoC(概念検証)に着手しており、今後は更に大規模なデータでの検証を行いながら、社員へのサポート内容の仕組みを確立して、4月下旬からの本格的な稼動を目指すとしている。

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