
■封入・郵送作業を不要に、90%以上の取引先が電子請求書に対応
インフォマート<2492>(東証プライム)は9月29日、同社が提供するクラウド型請求書サービス「BtoBプラットフォーム 請求書」が、青果卸売業の山岩に導入されたと発表した。山岩は大正5年創業の老舗で、関西一円のスーパーマーケットや百貨店など約50〜70社に青果を卸している。同社は従来、月に複数回、200枚以上の請求書を印刷・封入・郵送しており、作業は数時間を要していた。封筒と中身の照合作業や郵便局への持ち込みなどが大きな負担となっていた。
導入の決め手は、コスト削減効果と導入ハードルの低さに加え、数年間にわたりデータ保存が可能な点にあった。山岩は社内に「電子化のプロ」を配置し、取引先へのサポートを徹底した結果、90%以上の取引先が電子請求書へ移行した。これにより、発行作業は従来の約4時間から5〜10分へ短縮され、封入や郵送に伴う人件費・消耗品費も大幅に削減された。担当者からは「精神的に楽になった」との声もあり、業務の負担軽減は働き方にも好影響を与えている。
さらに、浮いた時間は大口取引先のWeb入力業務に充当され、取引先対応に余裕を持てるようになった。現在、約90%の取引先が電子化済みであり、新規取引はデジタル化前提で進められていることから、対応率は今後さらに高まる見通しだ。インフォマートによれば、「BtoBプラットフォーム 請求書」は国内シェアNo.1の請求書クラウドサービスであり、ペーパーレス化や経理業務の効率化を通じて企業のデジタル化を後押ししている。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)