【注目銘柄】Hameeは目先的な売り一巡して上値試す、17年4月期業績予想を増額修正

注目銘柄

 Hamee<3134>(東1)に注目したい。スマホ向けアクセサリー通販やEC事業者支援を展開している。3月10日発表の17年4月期第3四半期累計連結業績が大幅増収増益となり、通期予想も増額修正したが、株価は好材料出尽くしとして急反落した。しかし目先的な売りが一巡して上値を試す展開が期待される。

 17年4月期第3四半期累計(5月~1月)の連結業績は、売上高が前年同期比27.6%増の61億83百万円、営業利益が同2.5倍の7億60百万円、経常利益が同2.4倍の7億05百万円、純利益が同2.9倍の4億89百万円だった。

 コマース事業は同27.7%増収だった。小売・卸販売とも「iFace」シリーズを中心とした自社企画商品の販売が好調に推移した。プラットフォーム事業は同27.1%増収だった。自社開発ECバックオフィスシステム「ネクストエンジン」が国内最大級の中古車情報サイトとの自動連携サービスを開始した。総契約社数(OEM除く)は16年4月期末比320社増加の2548社、利用店舗数は同2527店舗増加の1万9620店舗と拡大した。

 通期の連結業績予想は3月10日に増額修正した。前回予想に対して売上高を4億70百万円増額して16年4月期比22.3%増の79億50百万円、営業利益を64百万円増額して同85.1%増の8億34百万円、経常利益を48百万円増額して同82.9%増の7億80百万円、そして純利益を78万円増額して同2.1倍の5億35百万円とした。

 各利益は12月9日に続いて2回目の増額修正である。年末商戦の売上高が計画を上回ったことに加えて、自社企画商品の販売比率が安定的に推移していること、商品販売単価が上昇傾向で相対的に物流コストが低下していることも寄与する。

 株価(16年3月1日付で株式4分割、16年11月1日付で株式2分割)は、3月10日に戻り高値1098円まで上伸したが、17年4月期増額修正に対して好材料出尽くしの形となり、3月14日に951円まで調整する場面があった。しかし終値では前日比プラス転換して987円まで戻した。週足チャートで見ると13週移動平均線と26週移動平均線が下値を支える形だ。目先的な売りが一巡して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る