テクマトリックス17年3月期業績は、情報基盤事業、アプリケーション・サービス事業共に好調で、売上高、営業利益ともに過去最高を達成

■今期18年3月期も、中期経営計画の方針の下、基本戦略を着実に実行し、増収大幅増益で最高益更新を見込む

 テクマトリックス<3762>(東1)の17年3月期業績は、情報基盤事業、アプリケーション・サービス事業共に好調であったことから、売上高、営業利益ともに過去最高を達成した。

 17年3月期連結業績は、売上高219億96百万円(前年同期比5.1%増)、営業利益16億43百万円(同19.0%増)、経常利益16億26百万円(同14.5%増)、純利益10億18百万円(同22.8%増)であった。

 同社は、中期経営計画「TMX3.0」の中核的事業戦略として、クラウド関連事業の戦略的・加速度的推進、セキュリティ&セイフティの追及を掲げているが、17年3月期も企業のIT投資は、設備の「所有」からサービスの「利用」へとシフトしているため、クラウドサービスの利用が継続している。また、セキュリティに関しても、マルウェア汚染による大規模な個人情報漏えい事故が後を絶たず、官・民ともにサイバー攻撃に対する防衛力強化や地方自治体もセキュリティ基盤の整備に対する投資を行っているため、情報セキュリティ関連需要は旺盛である。

 そのような状況の中で、同社が提供するサービスのニーズも旺盛なことから、情報基盤事業、アプリケーション・サービス事業共に好調であった。

 両事業の業績は、情報基盤事業の売上高は、過去最高の147億51百万円(同6.5%増)、営業利益は13億68百万円(同21.0%増)となった。
 アプリケーション・サービス事業の売上高も過去最高の72億45百万円(同2.5%増)、営業利益は2億74百万円(同9.9%増)。

 今期18年3月期も、中期経営計画の方針の下、基本戦略を着実に実行していくことが、成長を持続するための最重要指針としている。

 情報基盤事業では、クラウド時代に対応し、サイバー攻撃を防御する次世代のネットワーク・セキュリティ関連商材及びサービスの拡充等を目指すことで、売上高165億円を見込む。

 アプリケーション・サービス事業では、CRМ分野、医療分野、インターネットサービス分野においてクラウドサービスを加速度的に推進するとしている。売上高75億円を見込む。

 その結果、18年3月期連結業績予想は、売上高240億円(前期比9.1%増)、営業利益20億円(同21.7%増)、経常利益22億円(同35.2%増)、純利益14億円(同37.5%増)と増収大幅増益で最高益更新を見込む。
 一株当たり純利益は、前期の58.64銭から今期は80円60銭となる見込み。
 配当については、好業績が見込めることから、期末配当18円と3円の増配を予定している。

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