ケンコーマヨネーズは21年3月期1Q赤字、通期も減収減益予想だが期後半回復期待

(決算速報)
 ケンコーマヨネーズ<2915>(東1)は8月11日の取引時間終了後に21年3月期第1四半期連結業績を発表した。新型コロナウイルスの影響で大幅減収・赤字だった。未定としていた通期予想を開示し、減収減益予想とした。当面は新型コロナウイルスの影響を受けるが、期後半からの緩やかな回復を期待したい。株価は失望売りが優勢となりそうだが、ある程度は業績悪化を織り込み済みであり、下値は限定的だろう。

■21年3月期1Q大幅減収・赤字、通期減収減益予想だが期後半回復期待

 21年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比15.1%減の157億19百万円となり、営業利益が55百万円の赤字(前年同期は6億70百万円の黒字)、経常利益が36百万円の赤字(同7億45百万円の黒字)、純利益が53百万円の赤字(同5億25百万円の黒字)だった。新型コロナウイルスの影響で事業環境が悪化した外食分野向けの売上が大幅減少した。

 未定としていた通期連結業績予想を開示し、売上高が20年3月期比8.7%減の680億円、営業利益が27.6%減の21億円、経常利益が32.1%減の20億40百万円、純利益が35.9%減の13億20百万円とした。当面は新型コロナウイルスの影響を受けるが、期後半からの緩やかな回復を期待したい。

■株価は下値限定的

 株価は3月の年初来安値に接近している。業績発表を受けて当面は失望売りが優勢となりそうだが、ある程度は業績悪化を織り込み済みであり、下値は限定的だろう。8月11日の終値は1798円、時価総額は約296億円である。

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■全従業員にAI活用徹底、業務改革を本格化  LINEヤフー<4689>(東証プライム)は7月14…
  2. ■50年以上親しまれたかぜ薬が国内市場から姿を消す?  大正製薬は7月14日、塗るかぜ薬「ヴイック…
  3. ■鈴鹿8耐で新型CBコンセプト登場  ホンダ<7267>(東証プライム)は7月11日、大型ロードス…
2025年9月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930  

ピックアップ記事

  1. ■01銘柄:往年の主力株が再評価、低PER・PBRで買い候補に  今週の当コラムでは、買い遅れカバ…
  2. ■日米同時最高値への買い遅れは「TOPIXコア30」と「01銘柄」の出遅れ株でカバー  日米同時最…
  3. ■東京株、NYダウ反落と首相辞任で先行き不透明  東京株式市場は米国雇用統計の弱含みでNYダウが反…
  4. ■株式分割銘柄:62社に拡大、投資単位引き下げで流動性向上  選り取り見取りで目移りがしそうだ。今…
  5. ■金先物相場を背景に産金株が収益拡大の余地を示す  東京市場では金価格の上昇を背景に産金株が年初来…
  6. ■大統領の交渉術が金融市場を左右し投資家心理に波及  米国のトランプ大統領は、ギリシャ神話に登場す…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る