【注目銘柄】ノエビアホールディングスは17年9月期第2四半期累計が計画超の大幅増益、自律調整一巡して上値試す

注目銘柄

 ノエビアホールディングス<4928>(東1)に注目したい。化粧品の中堅である。傘下の常盤薬品工業で医薬・食品も展開している。17年9月期第2四半期累計は計画超の大幅増益だった。通期ベースでも好業績が予想される。株価は上場来高値圏で堅調に推移している。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

 4月28日発表した17年9月期第2四半期累計(10月~3月)連結業績は、売上高が前年同期比7.2%増の267億15百万円、営業利益が同26.8%増の47億11百万円、経常利益が同32.7%増の48億74百万円、そして純利益が同64.1%増の20億44百万円だった。

 化粧品事業が同6.7%増収、医薬・食品事業が同7.3%増収といずれも好調に推移した。カウンセリング化粧品ではプラセンタ高濃度配合のエイジングケア美容液や高級基礎化粧品シリーズが新しい需要を喚起した。期初計画との比較で売上高は14億15百万円、営業利益は9億11百万円、経常利益は9億74百万円、純利益は7億44百万円上回り、計画超の大幅増益だった。

 17年9月期通期の連結業績予想は売上高が16年9月期比1.6%増の520億円で、営業利益が同10.3%増の85億円、経常利益が同11.1%増の87億円、純利益が同14.9%増の58億円としている。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は売上高が51.4%、営業利益が55.4%、経常利益が56.0%、純利益が35.2%である。通期予想に増額余地があり、通期ベースでも好業績が期待される。

 株価は4月4日に上場来高値4920円まで上伸し、その後は地合い悪化の影響を受ける場面があったが、概ね高値圏で堅調に推移している。5月1日には4830円まで上伸する場面があった。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。自律調整が一巡し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AI機能強化でさらに便利に!Siriの進化とChatGPT統合で作業効率向上  Appleは3月…
  2. ■ChatGPT Enterpriseを活用し、業務効率化と新たな価値創造を推進  ふくおかフィナ…
  3. ■2024年度の美容室倒産件数、前年を大幅に上回る197件  帝国データバンクの調査によると、20…
2025年4月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
282930  

ピックアップ記事

  1. ■スタンレー電気など年初来安値銘柄の業績見通しに焦点  日経平均株価が4月に大幅下落する中、年初来…
  2. ■トランプ劇場、急転換の舞台裏!米中摩擦、FRB人事…予測不能な変幻自在  「クルマは急に止まれな…
  3. ■5大商社決算発表を前に高まる投資家の期待感  世界三大投資家の一人ウォーレン・バフェットが日本の…
  4. ■「市場の反乱」の一段落で「市場の勝利」を期待しバフェット流に商社株にバリュー株投資も一考余地  …
  5. ■株価55%高もまだ割安!?記念優待利回り10%超の注目株  10日には米国の関税発動停止を受け、…
  6. ■一喜一憂の投資家心理、トランプ関税「一時停止」の罠  まずフェイクニュースかと目と耳を疑った。次…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る