【業績でみる株価】ポールトゥウィン・ビットクルーホールディングスは14年の上場来高値に接近、18年1月期第1四半期大幅増収増益

 ポールトゥウィンのデバッグ・検証事業、およびビットクルーのネットサポート事業を展開しているポールトゥウィン・ビットクルーホールディングス<3657>(東1)の18年1月期第1四半期は大幅増収増益だった。そして通期も増収増益予想である。株価は14年1月の上場来高値に接近している。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年1月期第1四半期大幅増収増益、通期も増収増益予想

 6月9日発表した18年1月期第四半期(2月~4月)の連結業績は売上高が前年同期比16.8%増の49億87百万円、営業利益が同74.5%増の4億99百万円、経常利益が同2.4倍の5億27百万円、純利益が同6.9倍の2億80百万円だった。

 主力のデバッグ・検証事業が16.7%増収、31.0%増益と牽引し、ネットサポート事業の黒字化も寄与した。デバッグ・検証事業ではゲームソフトメーカー向けアウトソーシングサービスが拡大し、アミューズメント機器向けでプレイステーション4向けソフトのデバッグが増加した。ネットサポート事業ではネットオークションサイトにおける出品物チェック業務や、青少年のネットリテラシー向上を目的としたスクールネットパトロール事業における22自治体からの受注なども寄与した。

 18年1月期通期の連結業績予想は売上高が17年1月期比11.8%増の219億51百万円、営業利益が同1.4%増の24億42百万円、経常利益が同3.1%増の23億85百万円、純利益が同25.7%増の14億68百万円としている。

 第1四半期の通期予想に対する進捗率は売上高22.7%、営業利益20.5%、経常利益22.1%、純利益19.1%とやや低水準の形だが、期初時点で下期偏重の計画であり、第2四半期累計(2月~7月)に対する進捗率は売上高47.6%、営業利益50.0%、経常利益54.4%、純利益51.8%と順調である。通期ベースでも好業績が期待される。

■株価は14年1月の上場来高値に接近、好業績評価して上値試す

 なお6月9日発表の自己株式取得(取得株式総数の上限40万株、取得価額総額の上限6億80百万円、取得期間17年6月12日~17年6月30日)は、6月13日に自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)によって39万6500株を取得して終了した。

 株価は年初来高値更新の展開である。6月14日には1833円まで上伸した。そして14年1月の上場来高値2040円に接近している。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドだ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■AIとベイジアンネットワーク解析で165項目を抽出、複雑な因果関係を構造化  大正製薬は11月2…
  2. ■Blackwell GPU2140基で研究競争力を拡大  NVIDIA(NVDA:NASDAQ)…
  3. ■銀座の呉服店「むら田」店主・村田あき子の語りをまとめた書籍  KADOKAWA<9468>(東証…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る