【業績でみる株価】進和は年初来高値更新の展開、17年8月期第3四半期累計大幅増益で通期予想は増額の可能性

 自動車業界向け溶接装置・接合材料を主力とするメーカー兼商社である進和<7607>(東1)の17年8月期第3四半期累計は大幅増益だった。進捗率が高水準であり、通期予想は増額の可能性がありそうだ。株価は年初来高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。15年高値を突破すれば07年来の高値圏となる。

■17年8月期第3四半期累計大幅増益で通期予想に増額の可能性

 7月12日発表した17年8月期第3四半期累計(9月~5月)の連結業績は、売上高が前年同期比14.8%増の386億57百万円、営業利益が同31.5%増の27億48百万円、経常利益が同28.2%増の27億49百万円、そして純利益が同33.8%増の18億78百万円だった。

 自動車業界における高水準の合理化・効率化投資、および研究開発投資を背景として、日本が12.4%増収、米国が54.0%増収、東南アジアが10.7%増収、中国が7.9%増収と、いずれも好調に推移した。

 通期の連結業績予想は売上高が16年8月期比10.8%増の510億円、営業利益が同11.8%増の34億円、経常利益が同11.3%増の34億50百万円、純利益が同8.8%増の22億50百万円としている。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が75.8%、営業利益が80.8%、経常利益が79.7%、純利益が83.5%と高水準である。通期会社予想は増額の可能性がありそうだ。

■株価は年初来高値更新の展開、好業績評価して上値試す

 株価は年初来高値更新の展開だ。7月13日には2292円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって上昇トレンドである。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。15年6月高値2368円を突破すれば07年来の高値圏となる。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■ガソリン・軽油の暫定税率廃止法成立  ガソリン暫定税率廃止法は11月28日に成立し、ガソリン税2…
  2. ■うつ・統合失調症・発達障害を脳から理解する、最前線研究を平易にまとめた一冊  翔泳社は11月25…
  3. 【新築マンションの短期売買を分析】  国土交通省は11月25日、三大都市圏および地方四市の新築マン…
2025年12月
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  

ピックアップ記事

  1. ■日銀イベント通過で円高前提、紙・パ株が師走相場の主役候補  今週のコラムは、日銀の金融政策決定会…
  2. ■FOMC通過も市場は波乱、金利と為替に残る違和感  FRB(米連邦準備制度理事会)のFOMC(公…
  3. ■眠れる6900トンの金が動き出す、「都市鉱山」開発でリデュース株に追い風  今週の当コラムは、金…
  4. ■天下分け目の12月10日、FRB利下げで年末相場は天国か地獄か?  天下分け目の12月10日であ…
  5. ■AI・データセンター需要拡大に対応、測定能力は従来比最大2倍  リガク・ホールディングス<268…
  6. ■売り方手仕舞いで需給改善が後押し  師走相場では、リスクの大きい銘柄であっても、逆日歩のつく信用…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る