【注目銘柄】バイテックホールディングスは高値更新の展開、18年3月期1Q大幅増益で2Q累計を増額修正、通期も増額の可能性

注目銘柄

 バイテックホールディングス<9957>(東1)に注目したい。デバイス事業、環境エネルギー事業、調達事業を展開するエレクトロニクス商社である。18年3月期第1四半期が大幅増収増益となり、第2四半期累計予想を増額修正した。通期予想も増額の可能性が高いだろう。株価は高値更新の展開だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期1Q大幅増益で2Q累計を増額修正、通期も増額の可能性

 18年3月期第1四半期(4~6月)連結業績は、売上高が前年同期比35.0%増の411億25百万円となり、営業利益が3.3倍の11億11百万円、経常利益が3.3倍の10億44百万円、純利益が4.6倍の6億59百万円だった。

 デバイス事業は3.2%増収で営業黒字化した。前期好調だった指紋認証センサーが減少したが、イメージセンサーやメモリが好調に推移した。環境エネルギー事業は53.8%増収・2.7倍営業増益だった。売電ビジネス、植物工場野菜、メガソーラー向け太陽光パネル・部材が好調だった。16年7月にパナソニックと協業してスタートした調達事業は売上高が85億04百万円で営業利益が6百万円だった。車載向け液晶などの輸入部材の取引が拡大した。

 第1四半期の好調を受けて第2四半期累計の予想は8月7日に増額修正し、売上高を100億円増額して前年同期比37.1%増の870億円、営業利益を3億30百万円増額して32.7%増の16億80百万円、経常利益を4億30百万円増額して45.9%増の14億70百万円、純利益を2億円増額して55.7%増の9億40百万円とした。

 通期連結業績予想は据え置いて、売上高が17年3月期比22.4%増の1700億円、営業利益が7.9%増の30億円、経常利益が6.4%増の22億円、純利益が5.8%増の16億円としている。通期予想に対する第1四半期の進捗率は売上高24.2%、営業利益37.0%、経常利益47.5%、純利益41.2%と高水準である。需要好調であり、通期予想も増額の可能性が高いだろう。

■株価は上場来高値更新の展開、好業績評価して上値試す

 株価は上場来高値更新の展開だ。8月31日には1796円まで上伸した。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなり、1400円近辺での中段保ち合いから上放れた形だ。好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■半導体パッケージの微細化に対応、LDI露光で1.0μm幅パターンを実現  旭化成<3407>(東…
  2. ■物流費やエネルギーコストの上昇受け、企業努力では限界  亀田製菓<2220>(東証プライム)は5…
  3. ■約100種類の実践講座で次世代エンジニアを育成  トヨタグループ5社は5月22日、AI・ソフトウ…
2025年7月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1. ■祝日と金融政策が交錯する7月  7月は、7月21日が「海の日」が国民の祝日に制定されてからフシ目…
  2. ■「MMGA」効果の造船株・海運株は「海の日」月間キャンペーン相場も加わり一段高を期待  あと1カ…
  3. ■選挙関連の「新三羽烏」の株価動向をウオッチ  足元では野党が石破内閣への内閣不信認決議案提出を見…
  4. どう見るこの相場
    ■米、イラン核施設を電撃空爆、緊張激化へ  「2週間以内」と言っていたのが、わずか「2日」である。…
  5. ■イスラエル・イラン衝突でリスク回避売りが優勢に  イスラエルのイラン攻撃を受け、13日の日経平均…
  6. ■ホルムズ海峡封鎖なら「油の一滴は血の一滴」、日本経済は瀬戸際へ  コメ価格が高騰する「食料安全保…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る