【注目銘柄】パーソルホールディングスは日柄調整完了して上値試す、18年3月期増収増益・増配予想

注目銘柄

 パーソルホールディングス(旧テンプホールディングスが17年7月商号変更)<2181>(東1)に注目したい。持株会社傘下にパーソルテンプスタッフ(旧テンプスタッフ)やパーソルキャリア(旧インテリジェンス)などを置く人材サービス大手である。需要が高水準で18年3月期増収増益・増配予想である。そして増額余地がありそうだ。株価は5月の上場来高値後の日柄調整が完了し、上値を試す展開が期待される。

■18年3月期増収増益・増配予想で増額余地

 18年3月期連結業績予想は、売上高が17年3月期比14.4%増の6773億円、営業利益が7.8%増の360億円、経常利益が6.9%増の365億円、純利益が24.6%増の222億円としている。配当予想は1円増配の年間18円としている。

 第1四半期(4~6月)の連結業績は売上高が前年同期比17.8%増収、営業利益が1.5%減益、経常利益が0.0%減益、純利益が12.6%減益だった。さらなる成長に向けた人員増強、ブランド・システム投資の増加などで営業利益は微減益だったが、旺盛な需要も背景に既存事業が安定成長し、M&Aも寄与して大幅増収だった。派遣・BPOは10.4%増収、リクルーティングは12.7%増収、海外は4.2倍増収、ITOは7.2%増収、エンジニアリングは6.6%増収だった。

 第1四半期の進捗率は、第2四半期累計(4~9月)に対して売上高50.0%、営業利益57.7%、経常利益59.2%、純利益54.8%、通期予想に対して売上高23.9%、営業利益25.3%、経常利益25.9%、純利益24.4%である。M&Aなどで下期偏重の計画であることを考慮すれば高水準であり、通期予想に増額余地がありそうだ。

■株価は日柄調整完了して5月の上場来高値試す

 株価は5月に上場来高値2353円まで上伸し、その後は2050円~2250円近辺でモミ合う形だが、週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって下値を切り上げている。日柄調整が完了し、上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■金融・医療・公共分野に特化した高精度処理、低コストで安全運用可能  NTT<9432>(東証プラ…
  2. ■ジャイアンツ球場隣接の221邸、シニアの健康・交流を支える新拠点に  フージャースホールディング…
  3. ■IT・スタートアップ中心に若手CEO台頭、経営のスピード化が進展  帝国データバンクは10月14…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る