マルマエは戻り歩調で6月高値試す、受注好調で18年8月期も大幅増収増益・増配予想

 マルマエ<6264>(東マ)は半導体・FPD製造装置に使用される真空部品などの精密切削加工事業を展開している。17年8月期は大幅増収増益・増配だった。受注が好調に推移して18年8月期も大幅増収増益・増配予想である。株価は調整一巡して戻り歩調だ。好業績を評価して6月高値を試す展開が期待される。

■真空部品や電極などの精密切削加工事業を展開

 半導体・FPD(フラットパネルディスプレー)製造装置に使用される真空部品や電極などの精密切削加工事業を展開している。

 中期事業計画では、需要が拡大基調の半導体分野の伸長・生産性向上を推進し、新規分野として作業補助・介護ロボットの開発(鹿児島大学と共同研究)も推進している。また東証1部への市場変更も目指している。

■17年8月期大幅増収増益、18年8月期も収益拡大期待

 10月10日発表の前期(17年8月期)非連結業績は、売上高が前々期(16年8月期)比35.4%増の30億35百万円、営業利益が56.5%増の7億64百万円、経常利益が60.9%増の7億37百万円、純利益が48.2%増の5億38百万円だった。半導体分野の好調が牽引し、5月11日の2回目の増額修正値を上回る大幅増収増益だった。

 受注高は半導体分野が95.2%増の24億79百万円、FPD分野が11.3%増の9億21百万円、その他分野が65.5%増の35百万円、売上高は半導体分野が78.4%増の21億50百万円、FPD分野が18.7%減の7億71百万円、その他分野が6.5%減の50百万円だった。半導体分野は需要拡大が継続した。FPD分野は第2四半期(12~2月)以降に有機EL関連とG10.5液晶パネル関連の受注が拡大した。

 売上総利益は48.8%増加し、売上総利益率は36.6%で3.3ポイント上昇した。販管費は34.3%増加したが、販管費比率は11.4%で0.1ポイント低下した。需要拡大に伴う生産設備増強や人材採用などで、売上原価では減価償却費、労務費、材料費、外注加工費、販管費では研究開発費、人件費が増加したが、増収効果で吸収した。

 なお配当は第2四半期末8円、期末6円とした。17年3月1日付株式2分割を考慮して換算すると、17年8月期は年間10円となり、16年8月期の年間7円50銭に対して2円50銭増配となる。

■18年8月期も大幅増収増益予想

 今期(18年8月期)の非連結業績予想(10月10日公表)については、売上高が前期(17年8月期)比31.8%増の40億円、営業利益が30.7%増の10億円、経常利益が33.0%増の9億80百万円、純利益が24.0%増の6億68百万円としている。受注が高水準に推移して大幅増収増益予想である。

 分野別売上高の計画は、半導体分野が42.8%増の30億70百万円、FPD分野が17.6%増の9億07百万円としている。半導体分野はドライエッチング工程関連やCVD工程関連が拡大し、FPD分野は有機EL関連やG10.5液晶パネル関連が拡大する。需要拡大に対応して半導体分野への生産設備増強投資を継続し、新工場や新事業所の設置も急ぐ方針だ。

 月次の受注残高(速報値)を見ると、17年9月度は半導体分野が5億67百万円(前月比2.8%増加、前年同月比105.0%増加)、FPD分野が2億58百万円(前月比3.9%減少、前年同月比148.1%増加)、その他分野が5百万円、合計が8億31百万円(前月比1.3%増加、前年同月比110.0%増加)だった。好調が続いている。

 なお配当予想は年間20円(第2四半期末10円、期末10円)としている。17年3月1日付株式2分割を考慮すると、17年8月期の年間10円に対して10円増配となる。

■株主優待制度は17年8月末から実施

 株主優待制度は、毎年8月末日現在、6ヶ月以上継続して1単元(100株)以上(17年3月1日付株式2分割後)保有株主を対象として、クオカード1000円分を贈呈する。17年8月期末から実施した。

■株価は戻り歩調で6月高値試す

 株価(17年3月1日付で株式2分割)は調整一巡して戻り歩調だ。9月6日の直近安値1011円から切り返して10月23日には1400円まで上伸した。

 10月23日の終値1395円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS56円08銭で算出)は24~25倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間20円で算出)は1.4%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS263円36銭で算出)は5.3倍近辺である。時価総額は約166億円である。

 週足チャートで見ると26週移動平均線がサポートラインとなって13週移動平均線を回復した。好業績を評価し、急伸した6月高値1747円を試す展開が期待される。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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