【注目銘柄】日本高純度化学は日柄調整完了して上値試す、18年3月期予想は増額の可能性

注目銘柄

 日本高純度化学<4973>(東1)に注目したい。プリント基板やリードフレーム用の貴金属めっき薬品の専業大手である。18年3月期第2四半期累計は計画超の大幅増収増益だった。通期予想を据え置いたが増額の可能性が高いだろう。株価は年初来高値圏でモミ合う形だが、日柄調整完了し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。

■18年3月期2Q累計が計画超で通期予想は増額の可能性

 18年3月期連結業績予想は、売上高が17年3月期比2.9%増の84億70百万円、営業利益が4.4%増の9億40百万円、経常利益が2.7%増の10億30百万円、純利益が1.9%増の7億30百万円としている。

 第2四半期累計(4~9月)は売上高が前年同期比30.5%増の50億31百万円、営業利益が49.3%増の5億51百万円、経常利益が41.5%増の6億02百万円、純利益が35.5%増の4億22百万円だった。

 車載・産業機器・スマートフォン向け電子部品の旺盛な需要に支えられ、ワイヤーボンディング用純金めっき薬品、パッケージ基板やマザーボード用無電解金めっき薬品、コネクター用硬質金めっき薬品、リードフレーム用パラジウムめっき薬品などが好調に推移した。貴金属パラジウム相場の高騰に伴って販売価格が想定を上回ったことも寄与して、計画超の大幅増収増益だった。

 通期会社予想に対する第2四半期累計の進捗率は、売上高が59.4%、営業利益が58.7%、経常利益が58.5%、純利益が57.9%と高水準である。需要が好調であり、通期予想は増額の可能性が高いだろう。

■株価は日柄調整完了、好業績評価して上値試す

 株価は第2四半期累計業績に反応薄で、年初来高値圏の2700円近辺でモミ合う形だ。ただし7月の年初来高値後の日柄調整完了感を強めている。週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインの形だ。日柄調整完了し、好業績を評価して上値を試す展開が期待される。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■国際特許分類や元素リストを用いて多様な解決策を自動生成  AGC<5201>(東証プライム)は1…
  2. ■Newton・GR00T・Cosmosを軸にロボット研究を高速化  NVIDIA(NASDAQ:…
  3. ■700億パラメータ規模の自社LLMを金融仕様に強化、オンプレ環境で利用可能  リコー<7752>…
2025年11月
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930

ピックアップ記事

  1. ■鶏卵高騰・クマ被害・米政策転換、市場が注視する「3素材」  2025年11月、師走相場入りを前に…
  2. ■AI株からバリュー株へ資金移動、巨大テックの勢い一服  「AIの次はバリュー株」と合唱が起こって…
  3. ■日銀トレード再び、不動産株に眠る超割安銘柄  今週の投資コラムは、政策金利据え置きの投資セオリー…
  4. ■日銀据え置きでも冴えぬ不動産株、銀行株が主役に  株価の初期反応が何とも物足りない。10月30日…
  5. ■造船業再生へ3500億円投資要望、経済安全保障の要に  日本造船業界は、海上輸送が日本の貿易の9…
  6. ■高市政権が描く成長戦略、戦略投資テーマ株に資金集中  「連立政権トレード」は、早くも第2ラウンド…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る