【どう見るこの相場】今週は手掛かり材料難で調整含みを想定

どう見るこの相場

 今週11月20日~24日の株式市場は、手掛かり材料難となって調整含みを想定する。世界的な景気と企業業績の拡大という背景に変化はないが、7~9月期決算発表が一巡して手掛かり材料難となる。23日が休場となり、海外投資家のクリスマス休暇入りに向けた動きも意識されそうだ。

■日経平均株価は手掛かり材料難で調整含みを想定

 前週(11月13日~17日)の日経平均株価は10週ぶりに反落した。11月9日に2万3382円まで上伸してバブル後の高値を更新したが、その後は高値圏で乱高下する場面も見られ、目先的な強弱感が交錯する形だ。

 世界的な景気と企業業績の拡大が背景にあり、北朝鮮を巡る地政学リスクに対する警戒感も後退しているが、米国株が上げ一服となり、為替が1ドル=112円近辺までドル安・円高水準に傾いたことも影響しただろう。
 今週(11月20日~24日)は手掛かり材料難となって調整含みを想定する。世界的な景気と企業業績の拡大という背景に変化はないが、7~9月期決算発表が一巡して手掛かり材料難となる。日経平均株価はバブル後の高値を更新したことで高値警戒感が意識され、一旦は利益確定売りが優勢になる場面がありそうだ。

 また米国の税制改革法案成立に向けた不透明感があり、為替の動きも意識されやすくなりそうだ。さらに海外投資家のクリスマス休暇入りに向けた動きも意識される可能性があるだろう。

■物色は中小型株にシフトの可能性

 日経平均株価が調整含みの展開で方向感に欠ける流れとなれば、指数上昇を牽引してきた指数寄与度の高い銘柄には利益確定の動きが強まり、物色の流れが主力大型株から中小型株にシフトする可能性が高まるだろう。(日本インタビュ新聞社アナリスト水田雅展)

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