三洋化成工業、匂いセンサー「FlavoTone」4タイプの標準ラインアップを確立

■ケミレジスター型とQCM型を体系化し、用途別の最適提案体制を強化

 三洋化成工業<4471>(東証プライム)は23日、匂いセンサー「FlavoTone(フラボトーン)」において、ケミレジスター型とQCM(水晶振動子マイクロバランス)型の2方式による4タイプの標準ラインアップを体系化したと発表した。用途や設置環境に応じた最適なソリューションを迅速に提供する“センシングプラットフォーム”として、社会実装の加速を図る。

 FlavoToneは、人間の鼻と同様に複雑な匂いを識別できるセンサーで、品質管理、特性比較、モニタリングなど幅広い用途に対応する。機器販売に加え、レンタルや受託分析サービスも提供しており、匂いの可視化を通じた新たな価値創出を支える基盤技術となっている。

 同社はこれまで、複雑な匂いを可視化できるケミレジスター型センサーを中心に展開してきたが、アロマビット社(東京都中央区)の技術を基盤とするQCM型センサーを加えることで、短時間の匂い変化の追跡や組込用途など、より幅広いニーズに対応可能となった。今回の体系化では、ケミレジスター型の卓上型「TypeG」と小型常時運転型「TypeA」、QCM型の組込型「TypeQ」とポータブル型「TypeH(開発中)」の4タイプを標準仕様として整理した。

 TypeGは品質評価や特性比較などの分析用途で活用され、フジッコ<2908>(東証プライム)の食品製造工程で品質管理の補助機器として採用されている。TypeAはJR東日本<9020>(東証プライム)環境アクセスによる駅トイレ臭気モニタリングの実証実験で検証が進む。TypeQは企業や研究機関への組込用途として販売実績があり、アイシン<7259>(東証プライム)が開発中の皮膚ガスセンシング用途にも採用されている。各タイプともPoCや導入検証が進み、実用化フェーズに移行する事例が増えている。なお、ポータブル用途のTypeHについても、来年度中の製品化を目指して開発中である。

 同社は今後、食品、化学、アグリ、環境、生体分野など幅広い領域で匂いセンシング技術の社会実装を推進し、匂いの可視化による新たな価値創出を目指す。また、活用事例や技術情報をウェブサイトで順次公開していく方針である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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