【材料でみる株価】旅工房はネット専業の旅行代理店

 旅工房<6548>(東マ)はネット専業の旅行代理店である。18年3月期は利益予想を減額修正して大幅減益予想となった。これを嫌気して株価は水準を切り下げた。ただし売り一巡感を強めている。

■ネット販売と人的サービスのハイブリッド戦略が強みの旅行代理店

 17年4月東証マザーズに新規上場した。ネット専業の旅行代理店として、個人旅行事業、法人旅行事業、インバウンド旅行事業を展開している。個人旅行事業が取扱額の約8割を占めている。

 収益性の高い海外旅行を中心に、個人自由旅行を主な顧客層として、販売手段はインターネットに限定しつつ、トラベル・コンシェルジュによる電話やメールでの人的サービスとの組み合わせによるハイブリッド戦略を強みとしている。

 なお旅行業界においては、海外旅行者は4~6月に減少し、7~9月に増加する季節要因があるため、第1四半期は営業赤字となる傾向があるとしている。

■18年3月期通期利益予想を減額修正して減益予想

 18年3月期連結業績予想は11月10日に売上高を増額、利益を減額修正した。売上高は4億88百万円増額して17年3月期比9.0%増の245億44百万円、営業利益は2億90百万円減額して86.6%減の42百万円、経常利益は3億円減額して92.5%減の22百万円、純利益は1億90百万円減額して90.7%減の17百万円とした。

 第2四半期累計で法人旅行事業とインバウンド旅行事業は堅調に推移したが、個人旅行事業において商品造成(パッケージツアー等の旅行商品の企画・商品化)やマーケティング施策展開に遅れが生じたことに加え、競合他社との価格競争激化も影響して個人旅行事業の取扱額および粗利益が期初計画を下回った。

 下期の個人旅行事業は計画水準を見込むが第2四半期累計の未達を挽回できず、さらに広告宣伝費などの販管費が計画を上回ることも影響し、通期利益予想を減額修正して大幅減益予想となった。

■株価は売り一巡感

 株価(17年10月1日付で株式2分割)は、業績予想の減額修正を嫌気する形で11月15日の上場来安値861円まで水準を切り下げ、安値圏1200円台でのモミ合いから下放れの形となった。その後は売り一巡感を強めている。

 11月27日の終値は919円で、予想連結PERは237倍近辺、時価総額は約43億円である。日足チャートで見ると25日移動平均線に対するマイナス乖離率が18%程度となり、売られ過ぎ感を強めている。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■耐衝撃性と高平坦性を備えた次世代AR材料  三井化学<4183>(東証プライム)は12月10日、…
  2. ■TOYOTA GAZOO Racing、4L V8ツインターボ搭載の新型「GR GT」発表  ト…
  3. ■音楽ストリーミングサービス「LINE MUSIC」(iPhone・Android対応)  LIN…
2026年1月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

ピックアップ記事

  1. ■金融政策転換が映す相場の地殻変動、投資視点は次の段階へ  長期にわたり株式市場を押し上げてきた金…
  2. ■為替が握る業績相場の行方、円安継続が選別相場を加速  株式市場が金融環境主導の相場から業績重視の…
  3.  再生可能エネルギーの次を見据えた次世代エネルギー分野では、実用化への距離が縮まりつつある核融合発電…
  4. ■AI圏外で存在感を増すディープ・テック、次世代エネルギー関連株に再評価余地  ハイテク株市場では…
  5. ■米国政治と金融政策が揺さぶる新年相場  新春相場は、1月早々から重要イベントや主要経済指標の発表…
  6. ■干支格言「辰巳天井、午尻下がり」は再現するか  新年あけましておめでとうございます。いよいよ20…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る