【株式市場】為替感応度の小さい銘柄が強く日経平均は小幅安だがTOPIXは反発

株式

◆日経平均の終値は2万2611円61銭(95円55銭安)、TOPIXは1784.83ポイント(2.04ポイント安)、出来高概算(東証1部)は7億1179万株

チャート3 5日後場の東京株式市場は、米国の貿易収支や非製造業景況指数が日本時間の夜発表になるため、円相場への影響を見極めたい雰囲気があり、為替感応度が相対的に小さいセブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)などの小売り関連株や三井不動産<8801>(東1)などの不動産株が一段ジリ高となった。日経平均は前場に比べると持ち直したまま60円安の水準(2万2650円前後)で小動きを続け、大引けは2日続落となった。東証2部指数、マザーズ指数、日経JASDAQ平均も軟調。一方、TOPIX(東証株価指数)は後場寄りから堅調に転じて反発した。

 後場は、日本郵船<9101>(東1)などが運賃市況高を材料に一段ジリ高となり、新日鐵住金<5401>(東1)などの鉄鋼株は前場に続いて鋼管需要の逼迫などで堅調を持続。ALBERT<3906>(東マ)はディープラーニングによる深度推定(距離推定)エンジンの開発発表が材料視されて朝方にストップ高まで上げ、大引けまで買い気配のままストップ高。ケイブ<3760>(JQS)は11月初旬に事前登録を開始したオンラインゲームの新作「三極ジャスティス」などが好調とされて昨年来の高値。

 東証1部の出来高概算は14億7712万株(前引けは7億1179万株)、売買代金は2兆6899億円(同1兆2635億円)。1部上場2041銘柄のうち、値上がり銘柄数は1055(同727)銘柄、値下がり銘柄数は905(同1220)銘柄。

 また、東証33業種別指数で値上がりした業種は22業種(前引けは17業種)となり、値上がり率上位の業種は、海運、鉄鋼、陸運、建設、電力・ガス、パルプ・紙、倉庫・運輸、不動産、空運、小売り、証券・商品先物、などとなった。(HC)

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