【業績でみる株価】エル・ティー・エスは18年12月期大幅増益予想

 エル・ティー・エス<6560>(東マ)は、ロボティクス・AIやビジネスプロセスマネジメントを活用し、企業変革と働き方改革を支援するプロフェッショナルサービス事業を主力としている。18年12月期は主力事業が伸長して大幅増益予想である。株価は安値圏だがIPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。

■ビジネスプロセスマネジメントを活用したプロフェッショナルサービス事業

 17年12月東証マザーズに新規上場した。ロボティクス・AIやビジネスプロセスマネジメントを活用し、企業変革と働き方改革を支援するプロフェッショナルサービス事業を主力としている。プラットフォーム事業も展開している。

 プロフェッショナルサービス事業における17年12月末時点の累計取引社数は大手企業191社、中堅・中小企業106社となっている。

■18年12月期大幅増益予想

 17年12月期連結業績は、売上高が16年12月期比21.9%増の24億08百万円、営業利益が1億84百万円(16年12月期は12百万円)、経常利益が1億74百万円(同11百万円)、純利益が1億19百万円(同1億43百万円の赤字)だった。

 大幅増収増益だった。主力のプロフェッショナルサービス事業では、デジタル活用サービスが大幅に拡大した。取引社数は23%増加した。プラットフォーム事業は会員数が拡大し、投資が完了して黒字化した。

 18年12月期の連結業績予想は、売上高が17年12月期比9.3%増の26億30百万円、営業利益が25.1%増の2億30百万円、経常利益が31.1%増の2億28百万円、純利益が28.5%増の1億53百万円としている。

 主力のプロフェッショナルサービス事業では顧客深耕モデルを推進し、プラットフォーム事業では会員数拡大や会員向けサービスの充実に注力する。

■株価はIPO後の落ち着きどころを探る段階

 株価はIPO直後の17年12月22日高値3085円から2月14日の1731円まで水準を切り下げた。地合い悪化も影響したが、IPO後の落ち着きどころを探る段階だろう。

 2月28日の終値は1986円、今期予想連結PERは約49倍、そして時価総額は約75億円である。(MM)

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