シンクロ・フードは調整一巡感、18年3月期増収増益予想で19年3月期も収益拡大期待

株式市場 銘柄

 シンクロ・フード<3963>(東1)は飲食店の出店・開業・運営を支援するサイト「飲食店.COM」運営を主力としている。ユーザー数増加基調で18年3月期増収増益予想である。4月17日には「飲食店.COM」登録ユーザー数が13万件を突破したと発表している。19年3月期も収益拡大が期待される。株価は3月高値から反落して水準を切り下げたが、調整一巡感を強めている。

■飲食店支援サイト「飲食店.COM」運営が主力

 飲食店の出店・開業・運営に役立つサービスをワンストップで提供するサイト「飲食店.COM」運営を主力としている。飲食店向けに不動産、求人、食材仕入先などの情報を提供し、広告収入や利用課金が収益源となる。18年3月には、飲食業界に特化したM&A仲介業および人材紹介事業を展開しているウィット子会社化した。

■18年3月期増収増益予想、3Q累計高進捗で通期予想増額の可能性

 18年3月期の非連結業績予想は、売上高が17年3月期比20.8%増の12億70百万円、営業利益が7.3%増の4億83百万円、経常利益が8.4%増の4億59百万円、純利益が9.3%増の2億89百万円としている。
 第3四半期累計は、売上高が前年同期比33.3%増収、営業利益が41.4%増益、経常利益が46.1%増益、純利益が47.3%増益だった。主力の「飲食店.COM」認知度向上効果などで、登録ユーザー数が16.4%増の124千件、有料ユーザー数が15.6%増の5.9千件、サービス提供関連事業者数が11.8%増の3655社と順調に増加した。

 通期会社予想に対する第3四半期累計の進捗率は売上高が79.2%、営業利益が92.5%、経常利益が91.9%、純利益が92.7%と高水準だった。通期予想は増額の可能性が高く、19年3月期も収益拡大が期待される。

■株価は調整一巡感

 株価(18年4月1日付で株式3分割)は、3月高値1763円から反落して水準を切り下げたが、週足チャートで見ると26週移動平均線近辺で下げ渋り、調整一巡感を強めている。4月17日の終値は1105円、前期推定PERは約100倍、時価総額は約293億円である。(MM)

関連記事


手軽に読めるアナリストレポート
手軽に読めるアナリストレポート

最新記事

カテゴリー別記事情報

ピックアップ記事

  1. ■パウエル議長「金融政策を調整する時が来た」  パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、「金…
  2. ■7年の歴史に幕、オフライン版の配信も予定  任天堂<7974>(東証プライム)は8月22日、スマ…
  3. 【プロパティマネジメント業界で働く274名へ調査】  インフォマート<2492>(東証プライム)は…
2024年10月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

ピックアップ記事

  1.  政局の不安定化や予想外のノーベル賞受賞など、「ざんねん」な展開が続いた前週から一転、今週は企業業績…
  2. ■東証取引時間延長も視野に、証券各社の業績に注目集まる  前週は石破内閣の解散や選挙関連銘柄の低迷…
  3. ■証券株決算速報値が占う、今週の企業業績発表の行方  前週は、やや「ざんねん」な1週間であった。ま…
  4. ■地政学リスクに備え、関連セクターへの投資検討が急務に  中東情勢の緊迫化に伴う株式市場の反応を分…

アーカイブ

「日本インタビュ新聞社」が提供する株式投資情報は投資の勧誘を目的としたものではなく、投資の参考となる情報の提供を目的としたものです。投資に関する最終的な決定はご自身の判断でなさいますようお願いいたします。
また、当社が提供する情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。また、予告なく削除・変更する場合があります。これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、一切責任を負いかねます。
ページ上部へ戻る