ソフトバンクGの米子会社スプリント社がTモバイル社と合併し全米3位に

■新会社名は「T-MobileUS,Inc.」合併比率は1対9.75と4月30日に発表

 ソフトバンクグループ<9984>(東1)は4月30日、米国の携帯端末・移動通信事業の子会社スプリント社(Sprint Corporation、18年4月25日現在83.02%保有)と、同じく米国のTモバイル社(T-Mobile US, Inc.)との合併(非子会社化)を発表し、合併比率は、スプリント株の式1株当たりTモバイルの株式0.10256株(Tモバイル株式1株当たりスプリント株式9.75株)になるとした。

 Tモバイル社の筆頭株主はドイツテレコムで、62.28%を所有する。発表によると、統合後の会社(新会社)はT-MobileUS,Inc.と呼称し、合計の契約者数ではライゾン・コミュニケーションズ、AT&Tに続き全米3位になる。ドイツテレコムの連結対象会社になる見込み。

2018年4月27日の終値を基準とした場合、スプリントの企業価値は約590億米ドル(約6.4兆円、1米ドル=109円で換算)と想定されており、統合後の会社の企業価値は約1460億米ドル(約15.9兆円)と見積もられる。

 合併にかかわる諸手続きのクロージングは遅くとも2019年半ばまでに行われることを見込んでいる。統合後の会社は当社の持分法適用関連会社となり、スプリント社はソフトバンクグループの子会社ではなくなる。

 新会社は、コストの低減とともに規模の経済性を確保することにより、米国の消費者や企業に、より手ごろな価格、高い品質、比類の無い価値やさらなる競争をもたらす。新会社では、別々で事業を行うよりも多くの従業員を雇用し、数千単位の雇用を米国に創出することを想定している。(HC)

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