三洋貿易の18年9月期第2四半期は各事業堅調で増収増益

■通期計画に対する進捗率は経常利益が59.4%に

 三洋貿易<3176>(東1)は9日、18年9月期第2四半期連結業績を発表した。

 売上高は前年同期比17.5%増の397億18百万円、営業利益は同6.1%増の29億99百万円、経常利益は同2.8%増の30億61百万円、純利益は同4.7%増の19億84百万円だった。

 各事業の取組みを見ると、化成品では、ゴム関連商品は、主力の自動車・家電・情報機器向けの合成ゴムや副資材などが堅調であったが、一 部の輸出品の低迷等により業績は横這だった。化学品関連商品は、主力の塗料・インク関連などの輸出は好調だった。㈱ ソートは、自動車用紫外線吸収剤が伸長し、売上・利益とも好調だった。売上高は142億23百万円(同5.5%増)、営業利益は9億36百万円(同4.1%増)だった。
 
 産業資材関連商品は、自動車内装用部品の販売で予想以上の好調が続き、前年同期実績を更に上回った。機械・環境関連商品は、バイオマス大型案件が実現し、売上・利益ともに前年同期比で大きく伸長した。科学機器関連商品は、摩擦摩耗試験機、バイオ関連機器、元素分析装置が好調に推移した。 売上高は139億77百万円(同25.1%増)、営業利益は18億11百万円(同23.2%増)となった。

 海外現地法人では、SCOA(米国)は、モーター等の自動車内装部品や吸水性ポリマー等の化学品が好調で売上高は増加したが、販管費の増加で、利益面は低調だった。三洋物産貿易(上海)有限公司も、ゴム関連 や自動車部品関連が大きく伸長したが、販売費の増加で利益は前年同期比で減少した。 San-Thap(タイ)は、ゴム関連や自動車部品関連が好調に推移した。 売上高は92億55百万円(同31.8%増)、営業利益は3億74百万円(同9.5%減)となった。

 18年9月期の通期見通しは、売上高は743億円(前期比9.7%増)、営業利益は49億50百万円(同0.2%増)、経常利益は51億50百万円(同2.3%減)、純利益は33億10百万円(同1.2%減)としている。

 なお、通期計画に対する進捗率は、売上高が53.5%、営業利益が60.6%、経常利益が59.4%、純利益が59.9%に達し、順調に推移している。

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