綿半HDの18年3月期は2桁増収増益、今期は4期連続増収増益へ

■中期計画を前倒し売上1000億円超に

 綿半ホールディングス<3199>(東1)は11日、18年3月期連結業績及び配当予想の増額を発表した。

 18年3月期業績は、売上高が前期比10.3%増の1023億64百万円、営業利益が同19.2%増の23億46百万円、経常利益が同25.4%増の25億01百万円、純利益が同10.4%増の14億83百万円だった。売上高は、中期経営計画を1年前倒し達成で、1000億円を突破した。

 スーパーセンター事業は、売上高が前期比13.9%増の669億92百万円、営業利益が同32.0%増の13億39百万円だった。前期に綿半Jマートを取得したことが大きく寄与したことに加え、EDLP(エブリデー・ロー・プライス)戦略が浸透した。また、共同仕入会社「綿半パートナーズ」を軸に、原価低減や物流拠点の集約を図るなど、EDLC(エブリデー・ロー・コスト)戦略を推進した。一方、採算が厳しい都内3店舗の見直しを実施し、国分寺店・東村山店は食品・ガーデニングを強化した店舗にリニューアルするとともに、老朽化が著しかった三鷹店を閉店するなど、構造改革による収益力向上にも取り組んだ。

 建設事業は、売上高が前期比2.0%増の302億83百万円、営業利益が同9.0%増の14億96百万円だった。一部の大型工事物件の工事進捗にばらつきが見れたが、通期では受注・工事進捗が堅調に推移し、増収増益となった。

 貿易事業は、売上高が前期比19.9%増の48億14百万円、営業利益が同3.4%増の6億17百万円だった。為替環境が穏やかな円高基調で、為替変動による利益は減少したものの、収益確保への取り組みが奏功し、増収増益だった。

 今期連結業績予想は、売上高が前期比0.4%増の1028億10百万円、営業利益が同4.1%増の24億41百万円、経常利益が同4.1%増の26億04百万円、純利益が同3.6%増の15億36百万円とし、売上・利益ともに4期連続増収増益の見込みとしている。

 なお、配当は前期の年間配当を従来予想の31円から1円増額し32円(17年3月期は26円)に、今期も32円を継続する方針とした。

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