デジタルメディアプロフェッショナルの18年3月期は大幅増収増益で黒字化を達成

■「RS1」の量産出荷開始による売上を計上で大幅増収

 デジタルメディアプロフェッショナル<3652>(東マ)の18年3月期は、大幅増収増益で黒字化を達成した。

 18年3月期は、IPライセンス、ランニングロイヤリティ収入、プロフェッショナルサービスにおけるAI関連の受託開発売上に加え、「RS1」の量産出荷開始による売上を計上したことにより、売上高9億73百万円(前年同期比40.3%増)、営業利益69百万円(前年同期△2億63百万円)、経常利益66百万円(同△2億62百万円)、純利益1億09百万円(同△3億65百万円)となった。

 同社の事業領域であるAI/ビジュアル・コンピューティング分野においては、GPUの用途がクラウドにおける人工知能処理向けに拡がり、自動運転や人工知能デバイス等に注目が集まる状況が継続している。また、IoT/AIの発達により、スマートフォンやエッジデバイスへのAIアクセレータの搭載が始まり、エッジ側における大量のデータ処理能力向上が求められる状況にある。さらに、AIが半導体をはじめとする製造現場に変革をもたらすことが予見されており、この分野への注目が集まっている。

 そのような状況の中で、同社は、前事業年度に続いてLSI事業を収益化するための取り組みとAI分野のビジネスを推進した。既存のIPライセンス事業は、顧客製品の更新需要に応じたライセンス成約と一部のランニングロイヤリティ収入が強含みで推移した。LSI事業では、アミューズメント市場向けに開発した画像処理半導体「RS1」の量産出荷を開始した。プロフェッショナルサービス事業では、車載機器メーカーからのAI関連のソフトウエアや受託開発案件の売上が順調な伸びを見せた。また、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より委託を受けている省電力AIエンジンと異種エンジン統合クラウドによる人工知能プラットフォーム」の開発に関し、開発加速のための追加委託を受注した。業務資本提携先であるUKCホールディングスとの取組については、LSI事業におけるチャネルパートナーとして協業するとともに、プロフェッショナルサービス分野においてもAI関連の取引が増加している。

 事業別の売上高は、IPコアライセンス事業3億26百万円(前年同期2億53百万円)、LSI製品事業1億50百万円(同01百万円)、その他の事業では、プロフェッショナルサービスのAI関連受託開発売上とNEDOの受託開発の売上で4億97百万円(同4億39百万円)であった。

 今期19年3月期業績予想は、売上高12億円(前期比23.2%増)、営業利益1億円(同43.3%増)、経常利益1億円(同50.6%増)、純利益90百万円(同17.6%減)を見込む。

 長い間赤字決算が継続していたが、技術力の評価が受注に結び付いてきたことから、今後の売上拡大が期待される。

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